【 ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050 】 バッハ,ヨハン・セバスティアン 〔独〕 (1685.03.21〜1750.07.28) 65歳
バッハ家は、ヨハン・セバスチャン・バッハから 4代前の16世紀末から、息子たちの世代である 18世紀の末にいたるまで、200年にわたり 50人以上の音楽家を輩出している。
ヘンデルと共にバロック音楽の最後を飾り、 音楽史上最大の音楽家のひとりとなったバッハは、 263年前の7月28日に愛する人々に見守られ、 午後8時45分 静かに息をひきとった。 遺体は3日後の7月31日に、聖ヨハネ教会の 墓地に埋葬された。
バッハは亡くなる前年に卒中の発作をおこしていて、 衰えていた視力が急速に減退し、2度にわたって 眼の手術をしたが、不成功に終わり 完全に失明しただけでなく、併用した薬が 害となって体が急速に衰弱した。 一時視力が回復したが、すぐまた卒中の 発作がおこり、10日後に65歳で亡くなったと 記されている。
1721年に完成した「ブランデンブルク協奏曲」は、 ブランデンブルク公クリスティアン・ルードヴィヒの 依頼のより作曲され、献呈された。 全6曲からなっているが、楽器編成はそれぞれ違っている。
第1曲 ヘ長調 BWV1046 第2曲 ヘ長調 BWV1047 第3曲 ト長調 BWV1048 第4曲 ト長調 BWV1049 第5曲 ニ長調 BWV1050 第6曲 変ロ長調 BWV1051
作曲された順番は第6番→第3番→第1番→ 第2番→第4番→第5番となっている。
最後に作曲された「第5曲 ニ長調」は3楽章からなる。 この時代はまだピアノはなく、チェンバロの活躍が 著しく、音楽史上初のチェンバロ協奏曲として、 後のピアノ協奏曲の出現を準備する 画期的な作品となった。
第2楽章では合奏部は休止し、独奏部の チェンバロ・ヴァイオリン・フルートだけが 叙情的な趣が深い旋律を演奏する。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Affettuoso 第3楽章 Allegro
(ピアノ) 熊本マリ (フルート) ラドミール・ティボダ (ヴァイオリン)イルジ・ヒンク (管弦楽)チェコ・フィルハーモニー室内合奏団 ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|