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...... 2019年07月24日 の日記 ......
■  《 成熟期の作品 》   [ NO. 2019072401-1 ] e_sy

【 イスラエル交響曲 】

ブロッホ,エルネスト 〔スイス→米〕
(1880.07.24〜1959.07.15) 78歳 癌



ユダヤ人作曲家として知られるブロッホは、
生地のジュネーブで音楽を学んでいたが、
15歳のころから、交響曲を作曲していた。
ブロッホの初期の作品は新ドイツ楽派の
リヒャルト・シュトラウスや、フランス印象主義音楽の
ドビュッシーの両方から影響をしめしている。

23歳でパリに行き、歌曲集「たそがれの物語」で
作曲家として認められるようになった。
6年後にはスイスに帰り、指揮者として活躍したが、
このころから、作風に強くユダヤ民族的な特色を
打ち出すようになった。

成熟期の作品はユダヤ教の典礼音楽や、
ユダヤ人の民族音楽を拠り所としている。
この種の作品としてもっとも知られているのが、
1916年に書いたチェロと管弦楽のための
ヘブライ狂詩曲「シェロモ(ソロモン)」で、
「イスラエル交響曲」の後の作品である。

36歳のときにアメリカ合衆国に招かれて、
演奏会で自作を指揮したのをきっかけに、
そのまま永住して各地の音楽学校で教えながら
作曲活動を続けた。

50歳になってからは再びスイスに住み、
山村に引きこもっていたが、ファシズムの
反ユダヤ人政策が激しくなり、8年後に
アメリカに戻った。
その後は強いユダヤ的個性を示した作品を書いた。

彼がアメリカ現代音楽に与えた影響は大きく、
それもユダヤ人作曲家のユダヤ主義を
促すことになった。

             第1期

         葬送交響曲(1895)
         東洋的交響曲(1896)
         交響曲嬰ハ短調(1901−1902)

             第2期

         イスラエル交響曲(1912ー1916)

             第3期

         シンフォニア・プレヴュー(1963)
         トロンボーン交響曲(1953−1954)
         交響曲変ホ長調(1954−1955)

3楽章形式になっている「イスラエル交響曲」は
5人{ソプラノ2,アルト2,バス}の独唱を伴い、
標題のイスラエルは、ロマン・ロランの助言による。

1917年5月3日にニューヨークのカーネギー・ホールで、
ブロッホの指揮で初演された。

       第1楽章 Lent et solennel
       第2楽章 Allegro agitato〔贖罪の日〕
       第3楽章 Moderato (andante grazioso)〔仮庵の祭〕



        (管弦楽)ロシア国立交響楽団
        (指揮) エフゲニー・スヴェトラーノフ
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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