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...... 2019年07月17日 の日記 ......
■ 《 フランクの後任 》   [ NO. 2019071701-1 ] e_or

【 スケルツォ=カプリース Op. 25 】

ピエルネ,ガブリエル 〔仏〕
(1863.08.16〜1937.07.17) 73歳



近代フランスの作曲家、指揮者のピエルネは、
声楽家教師の父とピアノ教師の母との間に、
ロレーヌ地方のメスで生まれた。
12歳のときに「ピエルネのセレナーデ」を
書いて以来、多くの種類の作品を書いた。

パリ音楽院でマスネに学んだが、在学中の
19歳のときに作曲したカンタータ「エディト」で、
ローマ大賞を受賞してローマに留学し、
フランクからオルガンを師事した。

40歳のときに、フランクの後継者として、パリの
ノートルダム大聖堂の教会オルガニストに就任し、
亡くなるまでの37年間この地位にとどまった。

その間、多くのオルガン曲、室内楽曲や
ピアノ曲を作曲している。
軽快で明るい作品を書いたピエルネは、
エレガントで鋭敏な想像力と、しなやかでデリケートな
エスプリを持ち、魅力にみちた旋律や細やかな
ニュアンスや、極めて洗練された味わいをもって、
常に人をひきつける作曲家であるといわれた。

ピエルネは指揮者としても有名で、後世への影響と
いう点でも、指揮者ピエルネの果たした役割は大きい。

1903年にパリの4大交響楽団の一つの
コンセール・コロンヌの指揮者となり、
1910年から1934年まで首席指揮者を務め、
ドビュッシーやラヴェル、ストラヴィンスキーの
作品などの初演を行った。

82年前の7月17日にフランス最西部の
ブルジャンで73年の生涯を閉じた。

1890年にフランクがこの世を去り、ピエルネは
その後任としてパリ聖クロチルド教会の
オルガン奏者に就任した。

この年に書いたのがピアノと管弦楽のための
「スケルツォ・カプリース 作品25」だが、
恩師の後を継いで大変重要なポストに就いた
ピエルネの意気込みが感じられる作品である。



       (ピアノ)スティーヴン・クームズ
       (管弦楽)BBCスコティッシュ交響楽団
       (指揮) ロナルド・コープ
              ♪ 私が聴いた音源 ♪


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