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...... 2019年07月15日 の日記 ......
■ 《 名ピアノ教師 》   [ NO. 2019071501-1 ] e_ch

【 プルミエ・グラン・トリオ 変ホ長調 Op. 105 】

ツェルニー,カール 〔オーストリア〕
(1791.02.20〜1857.07.15) 66歳



ピアノ奏者、教育家、作曲家のチェルニーは、
ピアノ教師の父の子としてウィーンで生まれた。
教養ある音楽家だった父からピアノの手ほどきを
うけて、10歳のときには、古今の大作曲家の
主要な作品を全て暗譜で演奏したといわれる。

9歳のときから3年間ベートーベンに師事し、
ピアノの演奏法だけでなく、編曲法や管弦楽法、
速筆を学び急速な進歩をみせた。
後にフンメル、クレメンティにも師事している。

10歳のときに、モーツァルトの
「ピアノ協奏曲ハ短調K.491」を弾いてデビューし、
ピアニストとして将来を嘱望されたが、
内気な性格から、公開演奏の精神的負担を
苦痛に感ずるようになり、20代にしてはやくも
演奏界および社交界から身をひき、以後は
教育と作曲に専念した。

ピアノ教師としては、リストをはじめとして
十九世紀前半を代表する名ピアニストを
数多く育て、名声を高めた。

作品は1000曲を越え、あらゆる種類の作品が
含まれるが、著書も多い。
チェルニーのピアノ曲は、演奏会用と
教育用作品に分けることができるが、
彼の才能が最高に発揮されたのは
教育用作品で、練習曲集はピアノ教育法を
体系づけたものとして、注目されている。

ツェルニーは生涯独身を通し、162年前の
7月15日にウィーンで66年の生涯を閉じた。

「プルミエ・グラン・トリオ 変ホ長調」は、
「ピアノ三重奏曲 第1番」にあたる作品で、
初版の楽譜は、1830年ごろに発表された。
ヴァイオリン、チェロ又はホルンとピアノという
指定がなされている。

ホルンパートはバルブのないナチュラルホルンを
想定しているためか、チェロパートに比較して、
単純な音使いで書かれている。

         第1楽章 Allegro
         第2楽章 Adagio
         第3楽章 Rondo: Allegro scherzando



       (ヴァイオリン)ローレンツ・ナストゥリカ
       (ホルン)   ラデク・バボラーク
       (ピアノ)   清水和音
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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