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...... 2019年07月05日 の日記 ......
■ 《 新しいタンゴ 》   [ NO. 2019070501-1 ] s

【 タンゴ組曲 】

ピアソラ,アストル 〔アルゼンチン〕
(1921.03.11〜1992.07.05) 71歳 脳血栓



ピアソラは、イタリア移民三世の子として
アルゼンチンのマルデルプラタで生まれた。
幼少時代にニューヨークに移住し、その地で
過ごしたその間に、バンドネオンを手にした。

33歳の時、クラシックの作曲家を目指し、
フランスに留学した。
そのとき初めての女性指揮者としても活躍していた
ブランジェに師事したが、彼女の助言により、
自らの音楽はタンゴであることを認識した彼は、
翌年にアルゼンチンに帰国し、それまでの
タンゴの常識を覆すようなクラシックやジャズを
取り入れた新しいタンゴを創造し
演奏活動を開始した。

タンゴを革命的に進化させたピアソラだったが、
あまりにも最先端をいくその音楽についていけない
人たちからは、「タンゴの破壊者」「頭が狂っている」
などと言われ、本場アルゼンチンのオールドファンから、
ピアソラの音楽をタンゴとして認めない人もいた。

1960年には、その後の生涯の音楽活動の
基盤となるスタイルの五重奏団「キンテート」を
結成したが、1974年にヨーロッパに拠点を移し、
ジャズ、ロックの表現を取り入れた活動を行った。

1978年にアルゼンチンに戻り「キンテート」を
再結成し、以後10年にわたり安定し充実した
活動は続き、82年以降、計4回来日している。

1988年「キンテート」を解散し、心臓の手術を
受けたが、2年後パリの自宅で脳血栓で倒れ、
闘病生活を続けた。
さらにその2年後の7月5日にブェノスアイレスの
病院で71年の生涯を閉じた。

ギター・デュオのための「タンゴ組曲」は
1983年にピアソラが、ブラジルの
クラシックギターの超絶技巧デュオの
セルジオ&オダイルのアサド兄弟に献呈した
作品で、ラテンアメリカの情熱や風景、
郷愁を描き出している。

             No1. Deciso
             No2. Andante
             No3. Allegro



         (ギター) オダイル・アサド
         (ギター) セルジオ・アサド
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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