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...... 2019年06月26日 の日記 ......
■ 《 晩年の作品 》   [ NO. 2019062601-1 ] e_co

【 ホルン協奏曲 変ロ長調 Op. 91 】

グリエール,レインホルト・モリツォヴィチ 〔ソ連〕
(1875.01.11〜1956.06.26) 81歳



チャイコフスキーの次の世代に属するモスクワ派の
作曲家のグリエールは、ウクライナのキエフで、
ドイツ人の楽器職人の父と、ピアノの弾ける
母との間に生まれた。
民族的にも宗教的にも、ロシアの血は
入ってないとされる。

グリエールはモスクワ音楽学校で学び、45歳からは
母校の教授となり、ソヴィエト教育界に重きをなした。
63年前の6月26日にモスクワで世を去るまで、
各分野にわたる多数の作品を残した。

彼の音楽は、モスクワ楽派の構想力の上に
国民楽派の手法を結びつけ、アジア的素材を
開拓した点で、ソヴィエト音楽の発展に
大きな役割をなした。

スターリン治下のソ連において、彼は保守的な
作品を書き、社会主義リアリズムの模範的作曲家と
見なされていた。

国内各地を旅して、少数民族の音楽を自ら採集し
作品に取り入れたり、アゼルバイジャンの
民族的オペラなども作曲した。

「ホルン協奏曲 変ロ長調」は、ボリショイ劇場で
活躍していた名ホルン奏者のバレリー・ポレックの
依頼で作られた。
ロマンティックな雰囲気をもつ作品で、70歳を
過ぎた晩年の時期、1950年に作曲された。

1951年5月10日にバレリー・ポレックのホルン
グリエールの指揮、レニングラード放送交響楽団
により初演された。
この曲の手本となったのは、チャイコフスキーの
「ヴァイオリン協奏曲」だが、ホルン奏者にとっては
難しい曲となっている。

        第1楽章 Allegro 
        第2楽章 Andante
        第3楽章 Moderato - Allegro vivace



      (ホルン)ヘルマン・バウマン
      (管弦楽)ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
      (指揮) クルト・マズア
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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