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...... 2019年06月22日 の日記 ......
■ 《 民謡を題材に 》   [ NO. 2019062201-1 ] e_or

【 フランス組曲 Op. 248 】

ミヨー,ダリュス 〔仏〕
(1892.09.04〜1974.06.22)  81歳



「プロヴァンス出身のユダヤ教を信ずるフランス人」
と自己規定していたミヨーは、二十世紀初めの
パリで多調性を主とした前衛作曲家として売り出し、
第一次大戦中は親しい詩人で外交官のクローデルの
秘書として、一緒にブラジルに滞在した。

この強烈な体験がミヨーのラテン気質を目覚めさせ、
ラテン音楽やジャズを現代音楽と結び付ける
彼独特の作曲法を編み出させた。

第二次大戦が始まるとアメリカに亡命し、
アメリカの吹奏楽団のために
「フランス組曲」などを書いた。
戦後はパリとカリフォルニアを一年ごとに往復し、
亡くなるまで作曲を続け、45年前の6月22日に
スイスのジュネーブで81年の生涯を閉じた。

映画音楽や放送音楽など作品番号の
付いていないものを数えれば500は越える
作品を残している。

ミヨーは、民謡その他の既存の音楽素材を用いて、
それに基づいた作品も書いているが、
その中に大衆的成功を得ているものが多い。

1945年に作曲した吹奏楽曲の「フランス組曲」は
「若いアメリカの人々に、連合軍とフランス軍が
解放したそれぞれの地方で歌われている
メロディを聴いてもらいたい。」
との気持ちから、それぞれの曲にかつてドイツ軍が
占領していたフランス地方とその民謡を
題材にして作曲した親しみやすい作品である。

アメリカのクールバンドを意識して作曲されたため、
高度な演奏技術をあまり必要とせず、
編成も小規模なものとなっている。

全部で5曲からなるが、この曲は後に
管弦楽曲にも編曲している。

         第1曲 ノルマンディー
         第2曲 ブルターニュ
         第3曲 イン・ド・フランス
         第4曲 アルザス・ロレーヌ
         第5曲 プロヴァンス



    (管弦楽)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
    (指揮) セルジュ・チェルビダッケ
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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