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...... 2019年06月12日 の日記 ......
■ 《 完璧主義者 》   [ NO. 2019061201-1 ] e_co

【 ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 】

リスト,フランツ〔ハンガリー〕
(1811.10.22〜1886.07.31) 74歳 肺炎 

ミケランジェリ,アルトゥーロ・ベネデッティ〔伊〕
(1920.01.05〜1995.06.12) 75歳 心臓病



二十世紀において、最も個性的なピアニストに
数えられるミケランジェリは、1920年1月5日に
ロンバルディア州のブレシアで生まれた。
3歳のときからヴァイオリンを学んだが、
しばらくしてピアノに切り替えた。

医師、パイロット、レーサーの肩書きも持ち、
ピアニストとしては、演奏会での使用楽器のこだわりや、
突然のキャンセルなど、話題に事欠かなかった。
1995年6月12日に心臓病のため、
スイスの病院で世を去った。

ミケランジェリは音楽的に完成度の高い演奏を行う
完璧主義者として名高い。
録音は早い時期から残っていて、海賊版だが
1939年のジュネーブ・コンクール優勝時の
リストの「ピアノ協奏曲第1番」の演奏が最も
古いとされている。

リストがピアノ協奏曲を何曲書いたのか、
正確なところは分からないが、「第1番変ホ長調」と
「第2番イ長調」がひろく演奏され、リストの協奏曲は、
この2曲ということになっている。

ショパンも、ピアノ協奏曲は2曲残しているが、
2人とも最初に作曲したのは「第2番」だった。
リストの第1番は円熟期の作品で、
3度改定されている。

第1番は華麗で輝かしいが、第2番はより詩的で
抒情的でララソディー風であり、ロマン的である。
それぞれ、リストの音楽の違いを聴くことができる。

この協奏曲は4つの楽章からなり、各楽章を
切れ目なく続けて演奏するようになっている。
第3楽章で、トライアングルを巧妙に
使用しているところから「トライアングル協奏曲」という
異名を与えられた。

ピアノを巨匠的に扱って、華々しい効果を
出すように作曲され、ピアノパートは管弦楽と
十分に対抗し、むしろ完全に圧倒するだけの
量感がもられている。

管弦楽の扱い方も巧妙なうえに慎重で、
特に一つの楽器を独奏させるときなどは、
室内楽的な旋律の目立たせ方をさせている。

      第1楽章 Allegro maestoso - Tempo giusto 
      第2楽章 Quasi Adagio 
      第3楽章 Allegretto vivace-Allegro animato
      第4楽章 Allegro marziale animato



        (ピアノ)ボリス・ベレゾフスキー
        (管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団
        (指揮) ヒュー・ウルフ
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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