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...... 2019年06月11日 の日記 ......
■ 《 旧約聖書を題材に 》   [ NO. 2019061101-1 ] e_or

【 バレエ音楽「ヨゼフ物語」による交響的断章 】

リヒャルト・シュトラウス,ゲオルク 〔独〕
(1864.06.11〜1949.09.08) 85歳 心臓病



R.シュトラウスは、ミュンヘン宮廷管弦楽団の
第1ホルン奏者のフランツを父に、
ビール製造業者の娘ヨゼフィーネを母として
155年前の6月11日にミュンヘンで生まれた。

父は音楽家として相当の実力のあった人で、
ミュンヘン音楽院の教授、王立バイエルン室内楽奏者、
ミュンヘン国立歌劇場の首席ホルン奏者として活躍し、
ホルンのヨアヒムと呼ばれていた。
彼の祖先にも、室内楽奏者になった人がいる。

R.シュトラウスは、ブラームスに才能を認められ、
後にベルリオーズやリスト、ワーグナーの音楽を研究し、
標題的傾向のある作品に興味を示すようになり、
交響詩の世界に足を踏み入れた。

27歳のときに肺炎になり肋膜炎と気管支炎を
患ったが、強い精神力と新鮮な想像力で
次々と新しい音楽の世界を開拓していった。
ナチスの抬頭とともにドイツ音楽の
紹介にも力をつくした。

1944年6月11日、シュトラウスは満80歳の
誕生日をウィーンで迎えた。
1945年ドイツの敗北で戦犯に問われたが、
無罪となり、スイスで静かな余生を送った。

R.シュトラウスは、1908年にアルプスを望める
リゾート地のガルミッシュ=パルテンキルヒェンに
山荘を構え創作活動を始めた。

そこで壮大な自然を描く「アルプス交響曲」などが
生まれているが、バレエ音楽「ヨゼフ物語」は
「アルプス交響曲」の作曲とほぼ重なる時期の
1912年から1914年にかけて書かれた。

旧約聖書を題材にしたこのバレエは、
当時パリで人気を博していたディアギレフ率いる
ロシアバレエ団により上演されている。

その後1947年にこの音楽を元に書いたのが
演奏会用作品の「交響的断章」である。



       (管弦楽)ドレスデン国立管弦楽団
       (指揮) ルドルフ・ケンペ
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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