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...... 2019年05月28日 の日記 ......
■ 《 マドリードの夜警隊の行進 》   [ NO. 2019052801-1 ] e_ch

【 ギター五重奏曲 第9番 ハ長調 G.453 】

ボッケリーニ,ルイジ 〔伊〕
(1743. 02.19〜1805. 05.28) 62歳



イタリアのルッカで生まれた十八世紀後半の
チェロの優れた演奏家であり作曲家のボッケリーニは、
歴史上もっとも優れたチェリストといわれている。

コントラバス奏者の父親から音楽を習い始め、
13歳にしてチェリストとして、公開演奏を始めた。
ローマに留学した後は、イタリア、フランス、ドイツ、
スペインの各国を中心に演奏旅行をして活躍した。

26歳のときから、スペインのドン・ルイス皇子の
室内楽作曲家兼演奏家として、マドリードに移り、
王子の死後はベナベンテ大公妃の音楽家として、
スペインにとどまった。
チェロの好きな、プロイセン皇太子
フリードリヒ・ヴェルヘルムにも曲を献呈している。

ボッケリーニは当時もてはやされていた、
ハイドンの作品を研究し、ハイドン自身と交流を
持とうと手紙を書いたりもしていた。
そのため、ボッケリーニの作風は、
ハイドンに似たところがあり、「ハイドン夫人」と
渾名されたりしたといわれている。

彼の作品は、美しい旋律、典雅な形式、
軽快な感情を特徴としていて、しばしば
ハイドンと比較されるが、ハイドンの深さと力には
欠けるため、500曲を越える多作にもかかわらず、
20世紀まで一部の楽曲を除き忘れられていた。

彼が世を去る3年前に2人の娘を、前年には
3女と妻を亡くし、傷心のうちに214年前の
5月28日にマドリードで62年の生涯を閉じた。

1799年に書いた「ギター五重奏曲」は、
「弦楽五重奏曲ハ長調 作品30-6 G.324」
を編曲した作品である。

マドリードの夜を勇壮に行進する
夜警団の様子が音楽で描かれている。
静けさのうちに夜警団が去っていき、
最後には夜の闇が訪れる。

        第1楽章 Allegro maestoso assai
        第2楽章 Andantino
        第3楽章 Allegretto
        第4楽章 12Variazioni,“La Ritirata di Madrid”



         (ギター)ナルシソ・イエペス
         (合奏) メロス四重奏団
               私が聴いた音源 ♪





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