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...... 2019年05月27日 の日記 ......
■ 《 ヴァイオリンの魔術師 》   [ NO. 2019052701-1 ] s

【 24の奇想曲 Op. 1 】
       
パガニーニ,ニコロ 〔伊〕 咽頭癌
(1782.10.27〜1840.05.27)  57歳



稀代の名演奏家で、ヴァイオリンの鬼神といわれた
パガニーニは、十九世紀最大のヴァイオリン奏者の
ひとりだが、その一生は不明確な点が少なくない。

イタリアのジェノバで生まれ、179年前の5月27日に
咽喉癌のため、ニースで57年の生涯を閉じた。

彼の学習はいつの場合も極めて短期間であるが、
その期間は激しく集中的におこなわれていた。

名人芸的演奏効果と強烈な表現性で演奏される
パガニーニの奏法は、その直接の流れをくむ
流派がないため彼一代で消滅した。

ギターの名手でもあったパガニーニは、
最初ギターとヴァイオリンの両立を考えていたが、
10代の後半にヴァイオリン1本で生きる決意をしている。

パガニーニといえば、奇異な伝説的エピソードが多い。
19歳のころから4年間、ある貴婦人と同棲し、
この間、ヴァイオリンを放棄してギターに没頭、
演奏会から全く姿を消している。

再びヴァイオリンをとり演奏活動を開始してから、
ナポレオンの妹のバッキオッキにルッカに招かれ、
そこの宮廷オペラ指揮者を3年間務めた。

その後、外国への演奏旅行を試み、活発な演奏活動が
続いたが、50歳のころから健康がすぐれず、
晩年はほとんど演奏不可能な状態になり、富と名声と
恋愛で数多くの逸話を残して、世を去った。

パガニーニは多くの作曲家に多大の影響を与えているが、
リストは、パガニーニの演奏を聴いて、「パガニーニは
『ヴァイオリンの魔術師』だ。
私は『ピアノの魔術師』と呼ばれるようになりたい」と
言ったとか・・・

パガニーニの曲は、イメージによる作品、
主題による作品として、ショパン、リスト、シューマン、
ブラームス、ラフマニノフなどによって、
多くの作品が作られている。

パガニーニが20代のころ、およそ10年をかけて
作曲された「24の奇想曲」も同時代を生きた
リストや後世の作曲家たちにも大きな影響を与え、
この曲を元にした作品も数多く残されている。

24の曲それぞれが独自に光彩を放っていて
およそ1時間に及ぶ演奏の間も、いろいろな
表情を感じることができる。



     (ヴァイオリン)トーマス・ツェートマイヤー
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





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