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...... 2019年04月23日 の日記 ......
■ 《 現代的感覚 》   [ NO. 2019042301-1 ] e_o

【 オペラ「3つのオレンジへの恋」 Op. 33 】

プロコフィエフ,セルゲイ 〔露〕
(1891.04.23〜1953.03.04) 61歳 脳溢血



プロコフィエフは128年前の4月23日に
ロシア帝国領のソンツォフカ村の領地管理人を
していた父と、ピアノの上手な母との間に生まれ、
幼児からピアノに親しみ、5歳のときに
「インドふうガロップ」というピアノ曲を作曲している。

帝政末期のペテルブルグ音楽院を
優秀な成績で卒業し、有能なピアニスト、
作曲家としての地位をきずきつつあった。

彼はソヴィエト革命が起った1917年の夏、
ペテルブルグ近郊の田舎でたった一人で暮らしていた。
このころ第一次世界大戦はすでに始まっていたが、
父親のいない一人息子のため、召集を免除されていた。

プロコフィエフは、管弦楽や器楽曲の作品が
知られている作曲家だが、歌劇を13曲書いている。
その中で、もっとも有名なのが
「3つのオレンジへの恋」で、亡命時代の作品である。

第4幕からなる歌劇で、イタリアの劇作家
カルロ・ゴッツィが書いた
童話劇「3つのオレンジへの恋のお伽話」をもとに、
プロコフィエフ自身が台本を書き、
1921年12月30日にシカゴ歌劇場で初演された。

物語は、憂鬱な気分で決して笑わないある王子が、
魔女の呪いにかけられ、3つのオレンジを求めて
砂漠へ旅に出る。

やがて、探し当てたオレンジの中から出てきた
王女に恋をし、魔女の呪いもうまくとかれて、
めでたく二人は結ばれるというストーリー。

ただし、こうした筋書きの合間にも道化や
エキストラが登場しては舞台を引っかき回す、
というプロコフィエフならではのひねりの効いた内容で、
音楽も現代的な感覚で彩られている。

この曲は1924年に、作曲家自身の手で
6曲からなる「管弦楽組曲作品33bis」として
編曲されている。

道化たち
地獄のシーン
行進曲
スケルツォ
王子と王女
逃走



  (管弦楽)サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
  (指揮) ユーリ・テミルカーノフ
              ♪ 私が聴いた音源





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