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...... 2019年03月29日 の日記 ......
■ 《 イソップの饗宴 》   [ NO. 2019032901-1 ] s

【 すべての短調による練習曲 Op. 39 第12 】
         
アルカン,シャルル・ヴァランタン 〔仏〕
(1813.11.30〜1888.03.29) 74歳
          


ロマン派のアルカンは、ユダヤ系の家に生まれた。
父も兄弟も音楽家で、皆がアルカンと名乗った。

幼いころから才能をあらわし、ピアノ演奏会の
輝かしい星として社交界でも有名になった。
20歳のときにパリに居を構え、コンサートピアニスト兼
ピアノ教師として活躍をした。

サロンを通して知り合ったショパンや
ジョルッジュ・サンド、リストらと親交を結んだ。
しかし、5年後の1838年に公衆の面前から
姿を消してしまった。

彼が残したほとんどの作品はピアノ曲だが、
34歳のときに作曲した代表作の
「大ソナタ・4つの時代」は最も重要な作品の一つで
第2楽章は、リストの「ピアノ協奏曲第1番」と
「ピアノ・ソナタ ロ短調」の模範となっている。

アルカンの作品は、生前にはあまり演奏されることは
なかったが、リストには大きな影響を与えた。

彼の作品が再評価されるようになったのは、
1970年代末に入ってからで、演奏や
録音の機会が多くなった。

131年前の3月29日に74年の生涯を閉じたが、
アルカンの最期は謎めいていて、宗教書の
研究中に書棚が崩れ、下敷きになったとも、
台所で倒れたとも・・・

「イソップの饗宴」は1857年に出版された
「全ての短調による12の練習曲」の最後を飾る
変奏曲で、名前の由来は一説には曲の主題が
様々に形を変えていく点が、童話作家として
名高いイソップが、牛の肉をありとあらゆる形に
調理して客をもてなすという言い伝えに
似ているところからではないかといわれている。



      (ピアノ)マルク・アンドレ・アムラン
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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