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...... 2019年03月23日 の日記 ......
■ 《 最高傑作 》   [ NO. 2019032301-1 ] e_co

【 ヴァイオリン協奏曲 第2番 BB 117 】
     
バルトーク,ベーラ 〔ハンガリー〕
(1881.03.25〜1945.09.26) 64歳 白血病
       

          
バルトークはヴァイオリン協奏曲を2曲のこしているが、
彼の最高傑作の第2番は、1939年の暮に完成した。
この曲を依頼したのは、ハンガリーのヴァイオリニストの
ゾルタン・セーケイだった。

最初、セーケーは3つの楽章をもつ大規模な
協奏曲を望んでいたが、バルトークは大きな
変奏曲形式にしたかった。
結果として二人の違ったプランを
共に取り入れた型で作品は出来上がった。

3つの楽章をもった協奏曲の第2楽章は、
主題と7つの変奏曲の典型的な変奏曲。
最終の第3楽章は、厳格なソナタ形式で書かれた
第1楽章の主題や構成をふくめ、全てそのままに
拍子やリズムなどを中心に演奏される。

第3楽章を第1楽章のバリアントとする方法は
1931年に作曲された「ピアノ協奏曲第2番」で
実現している。

曲全体の強力な統一感を生み出すと共に、
同じ主題を型を変えながら、繰り返して
聞かせることにより、聴衆が作品をより深く
理解することに役立っている。

全体を支配する第1楽章の主題もドリア調による
全音階的な第1主題、対照的に半音階的な
第2主題、12の半音全てを使った副主題。

カデンツァの導入では、半音の更に半分の
音程(4分の1音)の使用など、大変に多彩で、
オーケストラパートも弦楽器の特殊奏法や、打楽器、
ハープ、チェレスタが効果的に使われている。

ソロパートは大変難しく書かれ、オーケストラとの
アンサンブルに注意が必要で、演奏には高度の
集中力が要求される。

1939年3月23日にアムステルダムで
ゾルターン・セーケイのヴァイオリン、
ウィレム・メンゲルベルクの指揮による
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団により、
初演された。

        第1楽章 Allegro non troppo
        第2楽章 Andante tranquillo
        第3楽章 Allegro molto



      (ヴァイオリン)ヘンリク・シェリング
      (管弦楽) ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
      (指揮)  ベルナルド・ハイティンク
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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