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...... 2019年03月19日 の日記 ......
■ 《 新鮮な明るい作品 》   [ NO. 2019031901-1 ] s

【 12のワルツ・カプリス Op. 9 】

レーガー,マックス 〔独〕
(1873.03.19〜1916.05.11) 43歳 心筋梗塞



ドイツの近代音楽の始祖レーガーは、146年前の
3月19日にバイエルンで教師の子として生まれた。
音楽の手ほどきを両親からうけたが、15歳のころ
バイロイトでワーグナーの作品にふれ、
音楽の道を歩む決心をした。

当時名声の高かった音楽学者のリーマンに
才能を認められ、リスバーデンの音楽学校で
リーマンからバッハの音楽を学び、
後にライプチヒ音楽院の教授となった。

38歳のときに、ザクセンのマイニンゲン公から
宮廷楽長として招かれた。
3年後に指揮者の職を退き、ドイツ各地を
演奏旅行しているときにライプチヒで
心筋梗塞のため急死した。

初期の創作時代には、体得した豊富な技巧を
器用に使い、近代的なポリフォニーを駆使した
複雑で盛りだくさんの表現をする音楽を書いたが、
中期になると次第に簡素で古典風な構成で
単純化した清浄な作品に転じていった。

レーガーが最初に熱心に研究したのは、
ブラームスの音楽で、その後、バッハと
ベートーベンに方向を変えた。
ドイツ音楽の「3大B」といわれる、
3大家から学んだことになる。

さらに新ドイツ・ロマン派のワーグナー、リスト、
印象主義のドビュッシーなどの新しい和声法を
取り入れ、これを線的対位法と結合させ、
伝統的な三和音和声を発展させて、
独特な様式を作った。

レーガーは、ベートーベンやブラームスなど
古典的なドイツ音楽の流れを受け継ぐと同時に、
シェーンベルクやシマノフスキ、ヒンデミットといった
新時代の作曲家たちにも影響を与えた。

1892年に作曲した「12のカプリス」は、
レーガーがリスバーデンの音楽学校に在学中に
書いたもので、後の作品にみられるような
特徴的な重厚さはあまり感じられないが、
19歳の作曲家らしい新鮮な明るさが
魅力的である。



      (ピアノ) ヤーラ・タール
      (ピアノ) アンドレアス・グロートホイゼン
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





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