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...... 2019年03月07日 の日記 ......
■ 《 先住民の音楽 》   [ NO. 2019030701-1 ] v

【 マダガスカルの歌 】

ラヴェル,ジョセフ=モリス 〔仏〕
(1875.03.07〜1937.12.28) 62歳



ラヴェルの父ピエールはスイス人技師で、
発動機工業の先駆者のひとりであり、
2行程過給エンシンの発明者として
著名な存在だった。

スペイン国境に近いピレネー山地のバスク地方の
シブールに住んでいたスペイン人の母との間に、
144年前の3月7日、長男として生まれたが、
3ヶ月後にはパリに移り定住した。

3年後に弟が生まれ、若いころから音楽を
愛好していた父は2人の息子を音楽家に
育てたいと望んだ。
しかし、音楽の道に進んだのは兄だけだった。

1925年から1926年にかけて作曲された
「マダガスカルの歌」は3曲からなり、標題が
付いているが、作曲者自らが付けたものではない。

先住民の音楽を取り扱い、しかもラヴェルが
音楽で描こうとした理想と、ラヴェル自身が
一心同体になれた最も顕著な例といわれている。

フランス人のエヴァリスト=デジレ・ド・バルニの
詩が用いられ、マダガスカルに伝わる歌を
フランス語に翻訳した形をとっているものの、
実際にはバルニがかなり自由に作り直し、自らの
異国主義を詩の内容に反映させている。

作曲のきっかけは、アメリカの音楽愛好家の
エリザベス・クーリッチ婦人の依頼だった。
ピアノ、フルート、チェロの伴奏をとの希望があり、
彼女の希望を採用している。

        第1曲 ナアンドーヴ
            (美しい乙女を待つ若者の気持ち)
        第2曲 アウア
            (島の人々と白人との争い)
        第3曲 休息
            (心地良い島の生活)



      (メゾ・ソプラノ)マグダレーナ・コジュナー
      (フルート)ポール・エドマンド・デービス
      (チェロ) イルジー・バールタ
      (ピアノ) マルコム・マルティノー
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





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