【 ワルツ「東洋の物語」作品444 】 ヨハン・シュトラウス二世 〔墺〕 (1825.10.25〜1899.06.03) 73歳 肺炎
序奏と第1ワルツに東洋風の響きをもつ作品。 オスマン帝国のアブデュルハミト二世に捧げた。
【 「常動曲」作品257 】
「音楽の冗談」という副題をもつ。 終わりがなく永久に繰り返す形式。 産業革命で急速に機械化が進んでいた当時、 話題になった「永久運動」を音楽に描いている。
【 「加速度ワルツ」作品234 】
題名の通り、徐々に早くなっていくこの曲は、 1860年に技術者舞踏会のために作曲された。
舞踏会場を駆け回っていたシュトラウスは 発表の前日、演奏の合間にこの曲を作曲し、 短時間でオーケストラ練習を行って、 見事に演奏したといわれている。
【 「電磁気ポルカ」作品110 】
1852年にウィーン工科大学の学生を支援する 舞踏会のために書かれた。
【 ワルツ「エルベ川にて」作品477 】
1897年72歳のシュトラウスが、楽友協会で 自ら指揮し、初演したシュトラウスの最後の作品。
【 「アンネン・ポルカ」作品117 】
1852年の作品で、宮廷舞踏会でも大人気となった 初期の傑作で、夏の聖アンナ祭にちなんだ作品。
オーストリア皇帝フェルディナンド一世の 皇后マリア・アンナに捧げられた。 アンナはシュトラウスの母の名前でもある。
【 「学生ポルカ」作品263 】
1862年に王宮で開かれた学生舞踏会で初演された。 引用されている学生歌「いざ楽しまん」は ブラームスの「大学祝典序曲」にも引用されている。
【 ワルツ「酒・女・歌」作品333 】
シュトラウスと友情を育てていたブラームスと ワーグナーがこよなく愛した作品で、元々は 「酒・女・歌」を愛さないものは、一生愚か者で 過ごすという、男声合唱だった。
【 「爆発ポルカ」作品43 】
爆発的は、当時「かっこいい!」という意味で 使われていた言葉で、舞踏会場で開かれた 「楽しい爆発祭」で初演され、文字通り 爆発的な人気を呼んだ。
【 「美しく青きドナウ」作品314 】
シュトラウスが、戦いに苦しむ祖国のために書いた 作品で、オーストリアの第2の国家といわれている。 最初は、男声合唱として初演されたが、後に オーケストラ曲として再び発表された。
この曲を聴いていたブラームスは絶賛し、 「残念ながら私に曲ではない」と言ったという。
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「ワルツ王」のシュトラウス2世は、シュトラウス1世の 長男としてウィーンで生まれた。 幼少には父親の反対で、音楽家になる教育を 受けられなかったが、6歳のころから ワルツなどを作曲していた。
19歳で楽団を結成し、父の楽団と競争するまでになった。 父の死後、父の楽団も指揮するようになり、 多忙な生活から過労で倒れ、それを機会に 弟のヨーゼフも楽界入りをすることになった。
38歳で宮廷舞踏会楽長の称号を受け、宮廷に 入れるようになり、ワルツの名作が次々と作られた。 父のものよりも洗練されていて、多様であり、 豊かな感覚を持っていた。
1/1 ヨハン・シュトラウス一世 1/2 スッペ,フランツ・フォン ロンビ,ハンス・クリスチャン 1/3 ヨハン・シュトラウス二世(長男) 1/4 ヨーゼフ・シュトラウス(次男) 1/5 エドゥアルト・シュトラウス(3男)
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