【「ウィーンの朝・昼・晩」序曲 】
スッペ,フランツ・フォン 〔墺〕 (1819.04.18〜1895.05.21) 76歳
スッペの父の家系はベルギー系貴族で、父は 官吏をしていて、スパーラト港停泊中の船内で生まれた。 少年時代からフルートの演奏に長じ、 14歳のときにはミサ曲を作曲している。
大学に入学した後父が亡くなり、ウィーンに移り住んで、 ウィーン音楽院で学び、21歳からウィーンの各劇場で 楽長として、通俗劇の劇中音楽などを指揮していた。
45歳から亡くなるまで、レオポルトシュタット劇場で 活躍し、ウィーンで76年の生涯を閉じた。
音楽喜劇のオペレッタ(喜歌劇)は、 オッフェンバックに代表されるフランスのオペレッタと、 ウィーンのオペレッタの2つの系統があるが、 ウィンナ・オペレッタの開祖ともいえるのがスッペである。
ウィーンの各劇場で楽長として、通俗劇の 劇中音楽などを指揮していたが、45歳から亡くなるまでの 31年間はレオポルトシュタット劇場で活躍した。
スッペはオペレッタや多くの劇付随音楽を作り、 劇音楽の作曲家として成功したが、こんにちでは オペレッタを全曲通して演じることは少ない。
明快な旋律と軽快なリズムで作られていて、 広く親しまれている「詩人と農夫」「軽騎兵」なども、 今では序曲しか演奏されない。
【「シャンペン・ギャロップ」作品14 】
「シャンペン・ギャロップ」は、シャンパンの コルクを抜いたときのはじけた音で始まる。
ロンビ,ハンス・クリスチャン〔デンマーク〕 (1810.05.02〜1874.03.20) 63歳
デンマークの舞曲の作曲家のロンビは、 ショパンやシューマンと同じ1810年に生まれた。
若いころコペンハーゲンに演奏旅行にやってきた ヨハン・シュトラウスの父やランナーの ワルツを聴き大きな影響を受けた。 「北国のヨハン・シュトラウス」の異名をとる。
1820年代にヴァイオリン奏者、 トランペット奏者として活躍を始めた。
1843年から1872年なでコペンハーゲンにある 遊園地のチボリ公園で行われるコンサートの 作曲家、指揮者として活躍した。 ワルツやポルカ、ギャロップなど 楽しい音楽を数多く作曲している。
1/1 ヨハン・シュトラウス一世 1/3 ヨハン・シュトラウス二世(長男) 1/4 ヨーゼフ・シュトラウス(次男) 1/5 エドゥアルト・シュトラウス(3男)
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