 【 田園のコンセール FP 49 】
プーランク,フランシス 〔仏〕 (1899.1.7〜1963.1.30) 64歳

現代フランスの作曲家のプーランクは、 126年前の1月7日にパリで生まれた。 父親が熱心なカトリック教徒だったので、 その宗教心は彼にも受け継がれた。
母親がピアノをたしなんだので、彼も幼少のころから ピアノを弾いていたが、演劇の愛好者だった母方の 叔父から、舞台芸術に対する趣好もうえつけられた。
10歳のときに、パリ市内の洪水のため一家は フォンテンブローに移住したが、ここの楽譜屋で シューベルトの歌曲を知り、熱中した。
後に、第一次大戦の直後に現われて、 めざましい音楽活動を展開したフランスの六人組 (ミヨー、オネゲルオーリック、デュレ、タイユフェール)の 一人として活躍した。
33歳年長のサティーの影響は大きく 「サティーから直接受けた広範囲な影響は、 精神的なものと音楽語法の両面にわたっていた」と、 プーランク自身が述べている。
1927年ごろ著名な作曲家が集うパリのサロン、 ポリニャック公爵夫人の邸宅でクラブサン (チェンバロ)奏者のワンダ・ランドフスカと出会った。 ランドフスカは当時最高といわれたクラブサン奏者で ピアノの普及により忘れられていたクラブサンを 現代に復活させた功労者として知られている。
「田園のコンセール」は彼女の委嘱により書かれ、 1929年にパリで初演された。
プーランクはこの曲を「コンチェルト(協奏曲)」ではなく 「コンセール(合奏曲)」と名付けた。 ランドフスカから学んだ18世紀のフランス古典音楽の 精神をより生かそうとしたからといわれ、 フランソワ・クープラン(1668~1733)の 「王宮のコンソール」を参考にしたと考えられている。
第1楽章 Adagio(序奏)- Allegro molto 第2楽章 Andante 第3楽章 Finale : Presto

(チェンバロ)パスカル・ロジェ (管弦楽) フランス国立管弦楽団 (指揮) シャルル・デュトワ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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