 【 歌劇「ジャンニ・スキッキ」】
プッチーニ,ジャコモ 〔伊〕 (1858.12.22〜1924.11.29) 65歳 喉頭癌
 ヴェルディ以後の、イタリア最大の オペラ作家であるプッチーニは、166年前の 12月22日にイタリアのルッカで生まれた。
父は作曲、演奏、教育に活躍したが、 プッチーニが5歳のときに病死した。 幼い時は、特別音楽的才能を発揮することもなく、 学業もあまり芳しくなかった。
しかし母の激励と、亡父の弟子の良い指導とで、 彼の楽才は次第に芽生えていった。 苦学の末、オペラの他に教会音楽、合唱曲、 管弦楽など多くの作品を残した。
最後の作品となった歌劇「トゥランドット」を 作曲しているとき、患っていた咽頭の疾患が 次第に悪化し、致命的な咽頭癌と分かった。 手術を受けたものの、25日後の11月29日に ベルギーのブリュッセルの病院で、 心臓まひで急逝した。
プッチーニは60歳のときに、戯曲的にも 音楽的にも相違する3つの一幕物のオペラを書いた。 悲劇の「外套」 神秘劇の「修道女アンジェリカ」 喜劇の「ジャンニ・スキッキ」 3部作と名付けて常に同時に上演されることを望み、 成功をおさめたが、今日ではこの3つのオペラは 個別的に上演されたり、他の作曲家の作品と 組み合わせて公演されることが多くなっている。
彼のオペラの中でも有名なアリア「私のお父さん」は 「ジャンニ・スキッキ」の中で歌われるが、 そのお父さんがジャンニ・スキッキで、 劇の最後に聴衆にセリフで挨拶をして幕となる。
ダンテの時代のフィレンツェを舞台に 繰り広げられるプッチーニ唯一の喜劇で、 彼の最高傑作とされるものである。

第1幕「私のお父さん」
(メゾ・ソプラノ)キャサリン・ジェンキンス (管弦楽) フィルハーモニア管弦楽団 (指揮) アンソニー・イングリス ♪ 私が聴いた音源 ♪
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