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...... 2024年10月12日 の日記 ......
■ 《 海 》   [ NO. 2024101201-1 ] sy

【 交響曲 第1番 (海の交響曲)】

レイフ(ラルフ)・ヴォーン=ウィリアムズ 〔英〕
(1872.10.12〜1958.08.26) 85歳



152年前の10月12日、グロスターシャー州
ダウンアンプニーで生まれた。

父は貴族階級、母は名門ウェッジウッド家
(高級陶器のウェッジウッド)という絵に描いたような
英国の上流家庭に生まれたヴォーン・ウィリアムズは、
最初はヴァイオリニストを目指したが、
王立音楽大学に入学後作曲家に転向した。

ホルストらとともに民謡採譜のため英国内を
くまなく回り、英国の教会音楽や賛美歌を
書物にまとめる仕事にも携わって、
自国の伝統音楽をしっかりと学んだ。

一方、ドイツ・ロマン派の作曲家ブルッフや、
ラヴェルにも教えを請い、様々な作曲技法を
身に付けた。

あらゆるジャンルの作品を手がけているが、
交響曲は、「海の交響曲」「ロンドン交響曲」
「田園交響曲」「南極交響曲」など9曲書いた。
これらの作品には「英国」をイメージする、
バッキンガム宮殿の威厳あるたたずまいや
湖水地方ののどかな田園風景、素朴なパイや
スコーンの味わいなどが、すべて備わっている。

また、7つの海を制した大英帝国の末裔らしく、
荒々しい自然の描写や、それに立ち向かう
フロンティア精神も、巧みな管弦楽法で描いている。

交響曲第1番は「海の交響曲」と題され、
4つの楽章で構成された、演奏時間が
1時間を越えるスケールの大きな作品で、
1910年10月12日の38歳の誕生日に
自らの指揮で初演された。

この初演は好評を博し、彼は作曲家として
人々の心をつかむことができ自信をつけた。
その後、イギリスを代表する作曲家の一人として
活躍の場をひろげていくこととなった。

「海の交響曲」は、オラトリオの雰囲気をもち、
管弦楽、ソプラノ、バリトン、合唱で構成されていて、
全曲にわたり19世紀アメリカの詩人
ウォルト・ホイットマンの詩が用いられている。

第1楽章 「全ての海とすべて船のための歌」
うねる大海原、港を出入りする船、与えられた
任務を全うし、船と共に沈んだ船乗りたちへの
思いを込めて歌う

第2楽章「夜の海辺で」
夕闇の中、波音を聞きながら宇宙の神秘を思う

第3楽章「スケルツォ波」
夢を打ち砕き、心を現実へ引き戻す泡立つ
波の動きを描く

第4楽章 「探検家たち」
我々はもはや待つことはできない、
おお魂よわれわれもまた船に乗る。
神に抱かれた未知の世界への船出を歌う。

      第1楽章 Song for all Seas, all Ships
      第2楽章 On the Beach at Night, alone
      第3楽章 Scherzo: The Waves
      第4楽章 The Explorers: Grove e molto adagio



(ソプラノ)ジョアン・ロジャース   
(バリトン)クリストファー・モルトマン
(合唱)  ボーンマス交響合唱団   
(管弦楽) ボーンマス交響楽団    
(指揮)  ポール・ダニエル     
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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