 【 Requiem 】 ラター,ジョン 〔英〕 (1945.09.24〜 )
 イギリスの作曲家・指揮者のラターは、 73年前の9月24日にロンドンで生まれた。 ハイゲート・スクールの聖歌隊員で音楽教育を受け、 後にケンブリッジ大学のクレア・カレッジで学んだ。
卒業後は母校の音楽科で教えたが、作曲活動に 専念するため、1979年にその地位を退き、 2年後には教え子を中心としたプロの 室内合唱団「ケンブリッジ・シンガーズ」を結成した。
現在は、作曲家、指揮者、指導者として、 多くの国で活躍している。
作曲家としての作品は、合唱曲、オーケルトラ曲、 室内楽曲、ピアノ協奏曲、子どものためのオペラ、 テレビ用の音楽などがある。
ラターはフォーレの「レクイエム」を、オーケストラの 編成を小規模にした校訂をしているが、 自らも1985年に 「レクイエム」を書いている。
それは、ブラームスやフォーレが確立した 流れをくむもので、厳格な意味でのカトリックの 「死者のためのミサ」形式に従ったものではない。
ドラマティックな大作ではなくて、個人的な選択で 死者のためのミサ典礼文の一部を転用したり、 1662年版のイギリス国教会祈祷書の一部を 借用して構成している。
7曲からなり、アーチ風の構造で生と死を テーマとし、瞑想にいざなう。 第1曲と第7曲は全ての人間に共通する祈り。 第2曲と第6曲は詩編。 第3曲と第5曲はキリストへの個人的な祈り。 第4曲のサンクトゥスは神の栄光。
第1曲 Requiem Aeternam 第2曲 Out Of The Deep 第3曲 Pie Jesu 第4曲 Sanctus 第5曲 Agnus Dei 第6曲 The Lord Is my Shepherd 第7曲 Lux aeterna
静かで美しいこの曲は、親しい人との死別が 作曲の直接の動機だった。 作曲した年の10月13日にテキサス州ダラスの ラヴァーズレーン・ユナイテッド・メソジルト教会で、 サンクチュアリ聖歌隊と管弦楽団によって、 初演された。

(ボーイ・ソプラノ)トマス・ハリス (トレプル)エドワルド・サクラトヴァラ (フルート)ドビング・デューク (オーボエ)クリストファー・フッカー (チェロ) ジョー・コール (合唱) ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団 (管弦楽) シティー・オブ・ロンドン・シンフォニア (指揮) スティーブン・クレオバリー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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