 【 ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op. 99, D. 898 】
シューベルト,フランツ・ペーター 〔墺〕 (1797.01.31〜1828.11.19) 31歳 チフス
ティボー,ジャック 〔仏〕 (1880.09.27〜1953.09.01) 72歳 事故

名ヴァイオリニストのティボーは、音楽教師を父に ボルドー市で生まれた。 8歳でリサイタルを開くという、幼くして ヴァイオリンの才能を発揮し、13歳からパリ音楽院で 学び一等賞で卒業をした。
名指揮者のコロンヌに見い出され、 コロンヌ管弦楽団で独奏者として名声を得た。 かつてベリオが愛用していたストラディヴァリウスを 自由自在に操ったその音色は、繊細典雅をきわめ、 高雅な趣味にあふれた陶酔的なものであった。
1905年に、ピアノのアルフレッド・コクトー、 チェロのパブロ・カザルスと共に「ピアノ三重奏団」 (カザルス・トリオ)を結成し、約30年間にわたって 演奏活動を続けた。
1943年には、ピアニストのマルグリット・ロンと 協力して、ロン=ティボー国際コンクールを開催し、 後進の育成にも力を注いだ。
1953年9月1日、彼は来日途中、乗っていた飛行 機がアルプス山脈に衝突し、72年の生涯を閉じた。
シューベルトの「ピアノ三重奏曲変ロ長調」は、 世を去る前年の1827年に作られた。
4楽章からなるが、全楽章を通じて、暗い気分はなく、 上機嫌のシューベルトを思わせる。
第1楽章 Allegro moderato 第2楽章 Andante un poco mosso 第3楽章 Scherzo: Allegro 第4楽章 Rondo Allegro vivace - Presto

(ピアノ)ジャック・ルヴィエ (ヴァイオリン)ジャン=ジャック・カントロフ (チェロ) フィリップ・ミレ ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|