 【 カンタータ BWV 212 「おいらは新しい領主様をいただいた」】 バッハ,ヨハン・セバスティアン 〔独〕 (1685.03.21〜1750.07.28) 65歳

バッハが作曲した「教会カンタータ」は、 約300曲にもおよんだと伝えられている。 それらは、独唱のためのカンタータもあるが、 ほとんどは、独唱、重唱、合唱を併用した コラール・カンタータである。
「宗教改革記念日のためのカンタータ」 「十字架カンタータ」の他に、世俗的カンタータ として、「結婚カンタータ」「コーヒー・カンタータ」 など、多数ある。
代表的な世俗カンタータとして、農民カンタータの 「われら新しき領主をいただく」は、 バッハが楽長職をつとめていたライプチヒから ほど近い村の領主がかわり、ザクセン宮廷の 侍従が新しく就任することになったため、彼の 新任を祝して盛大な宴が催されたので、 バッハはこのカンタータを捧げて祝意を述べている。
その宴は、1724年8月30日に行なわれた。
新領主を讃美する歌詞に、当時流行の俗謡や 舞曲などを使って、明るく楽しく陽気な、 しかも霊感に満ちた22曲からなる カンタータになっている。

カンタータ=単音、多声のための器楽伴奏付の声楽作品
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