 【 交響曲 第1番 ニ短調 Op.7「森の詩」】 ルーセル,アルベール 〔仏〕 (1869.04.05〜1937.08.23) 68歳
 ルーセルは、フランス西北部のトゥールコアンで 生まれたが早くに両親を失い、叔父に ひきとられて育てられた。
20歳のときに、海軍のフリゲート艦の航海で 異国の地の音楽にふれることができた。 第一次世界大戦中は、西部戦線で従軍している。
1930年に急性肺炎にかかり死線をさまよっているとき、 アルベールが死んだという報道が伝わった。 しかしそれはベルギー王のアルベールの死だった。
死の年まで作品を書き、87年前の8月23日に ルーアンで68年の生涯を閉じた。
彼の音楽が、フランス音楽の伝統に根ざし、優雅と 繊細さを持ちながら、力強く、また構成も建築的で、 ドイツ音楽に通ずる面があるのは、 生地がベルギーに近く、フラマン系の血が 混じっているためなのかもしれない。
彼は晩学で、個性的な作風を展開した作曲家だが、 初めのうちは、師であるダンディの影響下にあった。 その後、ドビュッシーの影響を受けて、 印象的な色彩を加味し始めた。
ベートーベンからブラームスにつながる交響曲の 伝統を受け継ぎ、音楽史上最もベートーベン的な 作曲家であるといわれている。
交響曲は4曲残しているが、1904年から6年にかけて 作られた「第1番」は、3管編成の大規模な オーケストラのための作品で、1908年に ブリュッセルで初演された。
4つの楽章は四季を結び合わせたもので、 最初に作曲された第3楽章は、特に美しい楽章である。 「森の詩」と呼ばれるバレエで使われることもある。
第1楽章 Foret d'hiver (冬の森 ) 第2楽章 Renouveau (春) 第3楽章 Soir d'ete (夏の夕べ) 第4楽章 Faunes et dryades (牧神と森の精)

(管弦楽)フランス国立管弦楽団 (指揮) シャルル・デュトワ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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