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...... 2024年08月13日 の日記 ......
■ 《 悲恋 》   [ NO. 2024081301-1 ] o

【 歌劇「マノン」】

マスネー,ジュール=エミル=フレデリク 〔仏〕
(1842.05.12〜1912.08.13) 70歳



フランス・ロマンチック・オペラの巨人と呼ばれた
マスネーは、ピアノを教えていた母から音楽的な
才能を受け、父から正確で几帳面な性質を受けた。

9歳という異例の年齢でパリ音楽院に入学し、
21歳のときにローマ大賞を獲得した。
36歳でパリ音楽院の教授となり、多くのすぐれた
作曲家を育てた。

マスネーの一生は、幸福で安定していたせいもあり、
彼の作る音楽はどれも美しく繊細優美で、魅力に富み
印象的で聴く人の心を魅了する。

オペラ、楽劇、舞踊劇、宗教音楽、管弦楽曲、
付随音楽、ピアノ曲、歌曲など多くの作品を残し、
112年前の8月13日に70年の生涯を閉じた。

代表的なフランス・オペラの一つの「マノン」は、
原作が、 フランスの小説家プレヴォの
「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの真実なる物語」
だが、オペラとしては他にプッチーニ、
オーベールの作品もある。
マスネーのオペラの台本は、原作とはかなり違っている。

彼は、ワーグナーの手法を取り入れているが、
ワーグナーのように観念的ではなくて、細やかな
心理的表出に利用している。
マスネーの音楽は、奔放な生命力の躍動や強烈な対照の
効果には乏しいが、艶かしいまでに優雅な旋律、簡潔で
しかも表現力に富んだ色彩的な管弦楽法、言葉の自然な
アクセントを尊重した声の取り扱いなど「マノン」という
題材において絶好の表現の場を見い出している。

1883年春に完成し、翌年パリのオペラ・コミック座で
初演され大変好評で、繰り返し上演された。

劇中の旋律を用いて作られている短い前奏曲の後、
第5幕からなるが、騎士デ・グリューとマノン・レスコーが
「幸福がふたたびよみがえる」を歌った後マノンは
息絶えて全曲の幕となる悲恋である。



(管弦楽)ピーチャム管弦楽団 
(指揮) トーマス・ピーチャム
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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