 【 操り人形の葬送行進曲 】
グノー,シャルル 〔仏〕 (1818.06.17〜1893.10.18) 75歳

グノーは206年前の6月17日にパリで生まれた。 彼の祖先はルイ十六世に仕えた名門の出身で、 有名な画家の父と、ピアニストの母との間に誕生し、 芸術的環境に育った。
幼少から母に音楽を教わり、パリ音楽院に入学して 3年後の1839年に、カンタータ「フェルナンド」で ローマ大賞を獲得しローマに留学した。
帰途ドイツ、オーストリアをたずね、シューマンの 作品を知り心をひかれたが、またメンデルスゾーンの 演奏するバッハのオルガン曲にも魅入らされた。
その後神学の研究に没頭し、ミサ曲や レクイエムなどの宗教音楽を作曲した。 32歳のときに最初の歌劇「サフォー」を書き、 オペラ作曲家としての第一歩を踏み出した。
1880年にはフランスで最高位の レジオン・ドヌール勲章を授与されたが、晩年の 10年間は静かな生活を愛し、いくつかの宗教曲を 作曲し、生地のパリで生涯を閉じた。
「 操り人形の葬送行進曲」は1872年ごろに ピアノ曲として書かれたが、後に管弦楽用にも編曲した。 アルフレッド・ヒチコックのテレビシリーズの テーマ曲に使われ人気をあつめた曲である。
争い事により命を落とした操り人形の友人たちが、 会葬の列を作って行進し、歩き疲れた途中、 宿屋でひと休みしながら、死んだ同僚の 思い出話しをするという儚さの中にユーモアをも 感じさせるお話しが描かれている。

(管弦楽)BBCフィルハーモニック (指揮) ヤン・パスカル・トルトゥリエ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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