【 オペラ「ヴェニスに死す」Op. 88 】
ブリテン,エドワード・ベンジャミン 〔英〕
（1913.11.22〜1976.12.04） 63歳
ブリテンはロンドンの王立音楽院を卒業後は、
生活のために記録映画の音楽を担当したり、
多方面に活躍した。
反軍国主義、反戦主義を貫き、１９３９年にヨーロッパの
不穏な国際情勢をさけてアメリカに渡った。
１９４２年には第二次世界大戦下のイギリスに戻り、
盛んな作曲活動を行った。
作風は技法的には保守的であるが、色彩的な
管弦楽法と表出力に感覚的な鋭さを見せている。
現代の作曲家の中では最も合唱を愛した
作曲家で、合唱曲も多くの名作を残している。
１９７３年に作曲した２幕からなる
トーマス・マン原作の「ヴェニスに死す」は、
ブリテンの最後のオペラとなった。
その年の６月１６日に初演された。
ものすごい美少年に恋をしてしまう初老の
小説家の物語だが、J.シュトラウスの
オペレッタ「ベニスに死す」とブリテンの
オペラ「ベニスに死す」は、ベニスが舞台でも、
明るいベニスと陰鬱なベニスと
対照的に書かれている。
彼は兵役を拒否したり、テノール歌手ピーター・ピアーズ
との同性愛を生涯貫いたりして、常に社会と
摩擦を起こし、反抗の姿勢を弱めなかった。
（テノール）ピーター・ピアーズ
（管弦楽） イギリス室内管弦楽団
（指揮） スチュアート・ベッドフォード
♪ 私が聴いた音源 ♪
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