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...... 2024年06月08日 の日記 ......
■ 《 合唱曲 》   [ NO. 2024060801-1 ] v

【 3つの詩 Op. 29-第3曲「流浪の民」】

シューマン,ローベルト・アレクサンダー (独〕
(1810.06.08〜1856.07.29) 46歳 精神錯乱



ロマン派音楽を代表するシューマンは、214年前の
6月8日、ドイツのザクセンのツヴィッカウで生まれた。
父は自らも著述をし、詩の翻訳をしたりして文学に
深い関心を持つ真面目な勤勉家の書籍商だった。

父より2歳年上の母は高い教養をもった外科医の娘で、
感傷的、幻想的、夢想的な性格をもち、シューマンは
両親の性格をいろいろと受けついで成長していった。

両親は、6人の子どもをもうけたが、そのうちの1人は
幼少で死んでしまい、シューマンは末子だった。
姉と兄たちは、シューマンよりかなり早く世を去っている。

16歳のときに父が亡くなり、母の希望で
ライプツィヒ大学に入学し、法律を学んでいたが
音楽家への道に変更し、後に妻となるクララの父の
ヴィークに弟子入りした。

シューマンはピアニストを志していたが、
右手の薬指関節部分の腫瘍が元で
指が動かなくなってしまい、
諦めなくてはならなかった。

その後は、作曲家として数々の作品を作曲したが、
合唱団の指揮者としても力を尽くした。
「歌曲の年」といわれた1840年には、
100曲以上の歌曲が作られている。

「流浪の民」もその年の作品だが、ピアノ伴奏をもつ
多声部のための「3つの詩 作品29」の歌曲集の
第3曲にあたる。

第1曲 田舎風の歌  
第2曲 我が庭で撫子は
第3曲 流浪の民   

ジプシーの一夜の宿泊を描くガイベルの詩に
付曲したもので、シューマンの合唱曲として
最も初期のものである。

原曲は女性合唱のためのものであるが、
混声合唱でもよく歌われている。
ピアノ伴奏の他に、ジプシーの情緒をだすため、
任意の指定で、トライアングルとタンブリンを
加えてもいいことになっている。

色彩的な幻想曲でありながら、活気にあふれた旋律を
もっている魅力的な曲である。
 




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