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...... 2024年04月15日 の日記 ......
■ 《 フラメンコ民謡 》   [ NO. 2024041501-1 ] or

【 バレエ音楽「恋は魔術師」】
        
ファリァ,マヌエル・デ 〔西〕
(1876.11.23〜1946.11.14) 69歳
         

          
二十世紀前半におけるスペイン最高の作曲家
ファリャが1915年に作曲した「恋は魔術師」は、
独唱を伴った1幕2場のバレエ音楽で、
南スペイン、アンダルシア地方のジプシーの
伝説を扱い、この地方独特のフラメンコ民謡の
郷土色豊かな曲調により、13の小曲からなっている。

          1 序奏と情景
          2 洞窟にてー夜
          3 悩ましい愛の歌
          4 幽霊
          5 恐怖の踊り
          6 魔法の輪ー漁師の物語
          7 真夜中ー占い師
          8 火祭りの踊り
          9 情景
         10 きつね火の歌
         11 無言劇
         12 愛の戯れの踊り
         13 終曲ー朝の鐘

若くて美しく情熱的なカンデラスは、道楽者で
嫉妬深いが呪力をもった女癖の悪いジプシー男を
愛していたが、彼は死んでしまった。

魅力的な二枚目のカルメロという男がカンデラスに
熱烈な恋をして付き合うようになるが、
ジプシー男の幽霊になやまされることになる。

そこで、ジプシー娘のルチアに幽霊を誘惑してもらい、
死の過去に対する生の勝利を得ることができる
という筋書きの台本になっている。

独唱は、舞台の蔭か舞台の裾で歌われるが、
独唱なしで行なう場合は、その部分を除外するか、
ホルンやイングリッシュ・ホルンがその旋律を奏する。

この曲は、当時スペインの著名なジプシー舞踊家
バストーラ・インペリオの依頼によって書かれた。
彼女の母は近世の有名なフラメンコ舞踊家で、
インペリオもフラメンコ舞踊をよくしていて、
その踊りを用いてジプシーの伝説による
バレエを演じたいと考え、当時パリから帰朝して
活躍していたファリャに音楽を頼んだ。

1915年4月15日、マドリードのテアトル・デ・ララで
インペリオの主演で初演された。

このバレエの成功によって、ロシア・バレエ団が
ファリャに新しいバレエの創作を依頼して
完成したのが、傑作「三角帽子」である。



(管弦楽)ピッツバーク交響楽団
(指揮) アンドレ・プレヴィン
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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