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...... 2024年03月19日 の日記 ......
■ 《 得意な室内楽 》   [ NO. 2024031901-1 ] ch

【 クラリネット五重奏曲 イ長調 Op. 146 】
      
レーガー,マックス 〔独〕
(1873.03.19〜1916.05.11) 43歳 心筋梗塞



ドイツの近代音楽の始祖レーガーは、151年前の
3月19日にバイエルンで教師の子として生まれた。
音楽の手ほどきを両親からうけ、後に、彼の才能を
高く評価した音楽学者のリーマンに学び、
後にレーガーも教師として教えた。

38歳のときに、ザクセンのマイニンゲン公から
宮廷楽長に招かれ、3年後に指揮者の職を退き、
ドイツ各地を演奏旅行しているときに
ライプチヒで心筋梗塞のため急死した。

初期の創作時代には、体得した豊富な技巧を
器用に使い、近代的なポリフォニーを駆使した
複雑で盛りだくさんの表現をする音楽を書いたが、
中期になると次第に簡素で古典風な構成で
単純化した清浄な作品に転じていった。

レーガーが最初に熱心に研究したのは、
ブラームスの音楽で、その後、バッハと
ベートーベンに方向を変えた。
ドイツ音楽の「3大B」といわれる、
3大家から学んだことになる。

さらに、新ドイツ・ロマン派のワーグナー、リスト、
印象主義のドビュッシーなどの新しい和声法を
取り入れ、これを線的対位法と結合させ、伝統的な
三和音和声を発展させて、独特な様式を作った。

彼は、ブルックナーと同じようにオルガン音楽を
基盤とした作曲家だった。

レーガーが得意とした室内楽の
「クラリネット五重奏曲イ長調」は、枯れた筆致と
練れた技巧のうちに軽妙洒脱な境地を繰り広げ、
きたるべき「新古典主義音楽」の行方を予告している
作品で、最高傑作の一つに数えられている。

クラリネットと弦楽器とが対話を繰り広げている
第1楽章。ヴィヴァーチェの第2楽章。
レーガーがもっている真価をあらわしている
ラルゴの第3楽章。
第4楽章は、変奏曲形式をとっている。

        第1楽章 Moderato ed amabile
        第2楽章 Vivace
        第3楽章 Largo
        第4楽章 Poco allegretto



(クラリネット)   ザビーネ・マイヤー  
(第1ヴァイオリン) エーリッヒ・ヘーバルト
(第2ヴァイオリン) ペーター・マッカ   
(ヴィオラ)    トマス・リーブル   
(チェロ)     ルドルフ・レオポルド 
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





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