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...... 2024年03月18日 の日記 ......
■ 《 幻想的なおとぎ話 》   [ NO. 2024031801-1 ] or

【 熊ん蜂の飛行 】
       
リムスキー=コルサコフ,
   ニコライ・アンドレイ・ヴィチ 〔露〕
(1844.03.18〜1908.06.21) 62歳 心臓病
                   

        
ロシア国民楽派「5人組」の最年少者の
リムスキー=コルサコフは、180年前の3月18日に
父の領地(ノブゴロド近隣のティフヴィン)で、
軍人貴族の家庭に生まれた。

幼児から音楽の才能を示し、6歳からピアノの
稽古を始め、9歳で作曲をしている。
両親は彼の楽才は認めていたが、特別の
音楽教育をする考えはなかった。

父は官吏だったが、一族には海軍の軍人が
多かった関係から、12歳で海軍兵学校に入学し、
士官候補生として、6年間ここで過ごした折、
本格的な芸術音楽に接した。

遠洋航海の生活を3年間経験しているが、
彼の作品に東洋的な情緒感が漂うのは、
そのときに東洋の国々の港に寄港したときの
体験によるものである。

後に、海軍軍楽隊の指揮者をした経験から、
管弦楽の使用について様々な知識をもったことは、
オーケストレーションの完成のうえに非常に役立った。
彼の管弦楽は、色彩的であると同時に清明な
輪郭をもっており、彼が本領とした標題音楽において、
極めて効果的なものとなった。

「皇帝サルタンの物語」は、プーシキンの原作による
4幕の歌劇で、1899年から1900年にかけて
作曲された幻想的なおとぎ話である。

サルタンは、ある豪商の3人姉妹の末娘を
お妃にしたが、2人の姉はこれを妬み、サルタンが
戦いに出た留守中の妹のことを中傷したため、
サルタンはお妃と生まれたばかりの王子を
樽に入れて海に捨てさせた。

しかし、お妃と王子は魔の島に漂着し、
王子は健やかに育った。
ある日、熊ん蜂の襲撃から白鳥を救い、
その代償として金とエメラルドの木の実を
運んでくる栗鼠と、33人の護衛の武士と、
白鳥から美しい姫になったお妃の3つの奇跡を
あたえられるという物語りである。

「熊ん蜂の飛行」は第2幕、第1場で、海を越えて
飛来した熊ん蜂の群れが、白鳥の周りを
飛び回る場面で奏される間奏曲で、終始
熊ん蜂のブンブンという羽音を模倣した
楽想で貫かれている。



(トランペット)モーリス・アンドレ     
(管弦楽) ジャン・フォスタン・オーケストラ
(指揮)  ジャン・フォスタン       
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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