 【 歌劇「スザンナの秘密」序曲 】
 ヴォルフ=フェラーリ,エルマンノ 〔伊〕 (1876.01.12〜1948.01.21) 72歳
 ヴォルフ=フェラーリは、著名な画家であった ドイツ人の父と、イタリア人の母との間に、 148年前の1月12日にヴェネツィアで生まれた。
はじめ父の意志で美術を学ばされたが、 後に音楽に転じオペラ作曲家の道を歩み始めた。
26歳のときから10年間、音楽院の校長として 在職した後、作曲活動に専念し主として 多数のオペラを創作した。
ドイツの作曲法とイタリア風の旋律を巧妙に結合した 一風変わった歌劇作家といわれているが、 現在あまりその歌劇は上演されてない。
しかし、「聖母の宝石」(1911年)の間奏曲や、 華美で軽快な序曲の「スザンナの秘密」の前奏曲は、 演奏会場で演奏され喜ばれている。
33歳(1909年)のときの作品の「スザンナの秘密」は 一幕物の短い間奏歌劇で、風刺的な喜劇となっている。 登場人物は公爵夫人スザンナ、公爵ギル、 召使いサンテの3人だけで、ギルとスザンナは 新婚夫婦なのだが、この若い花嫁さんには 一つの秘密があった。
煙草を吸うことなのだが、夫に知られたら叱られたり 嫌われたりしないかと恐れ、言いそびれていた。 部屋で煙草の香りがするので、夫は隠し男が いるのではないかと疑うが、ある日花嫁が煙草を 吸うことを知り、かえってますます魅力をおぼえ、 めでたく平和が訪れるというお話である。

(管弦楽)ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 (指揮) ランス・フリーデル ♪ 私が聴いた音源 ♪
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