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...... 2024年01月11日 の日記 ......
■ 《 病の中で 》   [ NO. 2024011101-1 ] sy

【交響曲 第1番 ト短調】
    
カリンニコフ,ヴァシリ・セルゲイヴィチ 〔露〕
(1866.01.13〜1901.01.11) 34歳 結核



カリンニコフはロシアのオリョーリ県で生まれた。
その48年前にイワン・ツルゲーネフが
同地で生まれている。

幼少のころから音楽の才能を発揮し、
18歳の時からモスクワ音楽院で学んだが、父は
地方公務員で豊かな暮らしではなく、彼は
ファゴットやヴァイオリンを演奏して収入を得ていた。

26歳のとき、チャイコフスキーに出会い、
彼の助力で、歌劇場の指揮者に就任したが、
その数年前に結核にかかっていて、
十分な音楽活動ができなかった。

ラフマニノフの経済的、精神的な援助を受け、
療養のためクリミヤのヤルタに移ったが、
35歳の誕生日を目前に123年前の1月11日に
同地で34年の生涯を閉じた。

作風は前年に生まれたグラズノフと共通する
ところが多く、ロシア民族主義と西洋ロマン主義が
融合し、ロシア的な美しい旋律と色彩的な
管弦楽の用い方が特徴である。

代表作として2曲の交響曲を残している。
どちらも病の中で作曲されたが、
生への希望に満ちた明るい曲である。

第1番は1895年に作られ、1897年に初演された。
演奏会は大好評だったが、カリンニコフは
初演に立ち会うこともできない程、病は悪化していた。
この曲は、親友のクルグリノフに献呈された。

   第1楽章 Allegro Moderato
   第2楽章 Andante comodamente 
   第3楽章 Scherzo: Allegro non troppo-Moderato assai
   第4楽章 Finale: Allegro moderato



(管弦楽)アイスランド交響楽団     
(指揮) ウラディーミル・アシュケナージ
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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