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...... 2023年12月30日 の日記 ......
■ 《 悲運の交響曲 》   [ NO. 2023123001-1 ] sy

【 交響曲 第4番 ハ短調 Op. 43】

ショスタコーヴィチ,ディミトリー 〔ソビエト〕
(1906.09.25〜1975.08.09) 68歳 肺癌
        


二十世紀を代表する大作曲家のショスタコーヴィチは、
マーラー以降の最大の交響曲作曲家として、
ベートーベンやブラームス、マーラーらと並ぶ
交響曲の大家として15曲の交響曲を書いた。

19歳のときに作曲した 交響曲第1番で、
一躍天才作曲家として認められその後、
わずかの間に世界中の演奏会場に広がり、
「ソビエトの生んだ最初の天才」
「現代のモーツァルト」といった賛辞につつまれた。

しかし、共産党機関紙から“ブルジョア的”と
名指しで批判され、いったん失脚したが、
社会主義リアリズム路線に忠実な古典的傑作の
「交響曲第5番」を作曲した後、カンバックした。 

    交響曲 第1番 ヘ短調 作品10  (1925年)
    交響曲 第2番 ロ長調 作品14「十月革命に捧ぐ」(1927年)
    交響曲 第3番 変ホ長調 作品20「メーデー」 (1929年)
    交響曲 第4番 ハ短調 作品43  (1936年)
    交響曲 第5番 ニ短調 作品47  (1937年)
    交響曲 第6番 ロ短調 作品54  (1939年)
    交響曲 第7番 ハ長調 作品60「レニングラード」(1941年)
    交響曲 第8番 ハ短調 作品65  (1943年)
    交響曲 第9番 変ホ長調 作品70 (1945年)
    交響曲 第10番 ホ短調 作品93  (1953年) 
    交響曲 第11番 ト短調 作品103 (1905年) 
    交響曲 第12番 ニ短調 作品112 (1017年) 
    交響曲 第13番 変ロ短調 作品113「バビ・ヤール」(1962年)
    交響曲 第14番 ト短調 作品135「死者の歌」(1969年)
    交響曲 第15番 イ短調 作品141 (1971年)

1936年5月30日に長女のガリーナが誕生しているが、
「交響曲第4番」は、その前年から8ヶ月をかけて
5月20日に完成している。
「交響曲第3番」を作曲してから9年後のことだった。

全15曲の交響曲の中で最大の編成で、
最も技術的に演奏至難な曲で知られている。

作曲の年の12月に初演の最終リハーサルまで
行われたが、当局の意向に沿わないことを
恐れたためか初演を撤回し、
25年間日の目を見ることはなかった。

結局、世界初演は1961年12月30日に
キリル・コンドラシン指揮、モスクワ・フィルの演奏により
モスクワ音楽院大ホールで行われた。
           
     第1楽章 Allegro poco moderato - Presto
     第2楽章 Moderato con moto
     第3楽章 Largo - Allegro



(管弦楽)大阪フィルハーモニー交響楽団
(指揮) 井上道義          
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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