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...... 2023年12月21日 の日記 ......
■ 《 ワーグナー交響曲 》   [ NO. 2023122101-1 ] sy

【 交響曲 第3番 ニ短調 】

ブルックナー,アントン 〔墺〕
(1824.09.04〜1896.10.11) 72歳



「詩と音の芸術の前人未到の世界的に著名な
すぐれた大家であるワーグナー閣下に、
深甚な敬意をもって「交響曲第3番ニ短調」を
献呈いたします。」

これは、ブルックナーがこの曲をワーグナーに
献呈するために日記に書いた草案の文面である。
ワーグナーは、出来上がった楽譜を受け取り、
詳細に検討した結果、この申し出を受託することにし、
その後終生、この交響曲の総譜を読むのを
楽しみにしていたという。

ワーグナーの作品の斬新さに心酔していた
ブルックナーは、ワーグナーが「交響曲第3番」を
大変気に入ってくれたので、この曲を
「ワーグナー交響曲」と呼ぶことにした。

この曲は4楽章からなるが、特に第1楽章の
冒頭のトランペットの動機がワーグナーを
非常に喜ばせたといわれ、ワーグナーの家では
ブルックナーに「トランペットのブルックナー」
という、あだ名さえつけたといわれる。

ワーグナーを喜ばせた理由は、ブルックナーの交響曲
の特徴である宗教性、自然的情緒が、ワーグナーの
愛好したベートーベンの「交響曲第6番」(田園)や、
「交響曲第9番」(合唱)に共通するものを
もっていたこともあるようだ。

ブルックナーの作品は何度も改定をしているが、
この交響曲も3回の改補の後、改訂版の初演は、
作曲してから17年後の12月21日に
ウィーンで行われた。
世を去る6年前で、彼は66歳になっていた。

       第1楽章 Massig bewegt 
       第2楽章 Adagio Bewegt,quasi Andante
       第3楽章 Scherzo: Ziemlich schnell 
       第4楽章 Finale: Allegro



(管弦楽)ドレスデン国立管弦楽団
(指揮) オイゲン・ヨッフム  





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