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...... 2023年12月18日 の日記 ......
■ 《 バビ・ヤール 》   [ NO. 2023121801-1 ] sy

【交響曲 第13番 変ロ短調 Op. 113】

ショスタコーヴィチ,ディミトリー 〔ソビエト〕
(1906.09.25〜1975.08.09) 68歳 肺癌



二十世紀を代表する大作曲家のショスタコーヴィチは、
マーラー以降の最大の交響曲作曲家として、
ベートーベンやブラームス、マーラーらと並ぶ
交響曲の大家として15曲の交響曲を書いた。

19歳のときに作曲した 交響曲第1番で、
一躍天才作曲家として認められその後、
わずかの間に世界中の演奏会場に広がり、
「ソビエトの生んだ最初の天才」
「現代のモーツァルト」といった賛辞につつまれた。

しかし、共産党機関紙から“ブルジョア的”と
名指しで批判され、いったん失脚したが、
社会主義リアリズム路線に忠実な古典的傑作の
「交響曲第5番」を作曲した後、カンバックした。 

   交響曲 第1番 ヘ短調 作品10  (1925年)
   交響曲 第2番 ロ長調 作品14「十月革命に捧ぐ」(1927年)
   交響曲 第3番 変ホ長調 作品20「メーデー」 (1929年)
   交響曲 第4番 ハ短調 作品43  (1936年)
   交響曲 第5番 ニ短調 作品47  (1937年)
   交響曲 第6番 ロ短調 作品54  (1939年)
   交響曲 第7番 ハ長調 作品60「レニングラード」(1941年)
   交響曲 第8番 ハ短調 作品65  (1943年)
   交響曲 第9番 変ホ長調 作品70 (1945年)
   交響曲 第10番 ホ短調 作品93  (1953年)
   交響曲 第11番 ト短調 作品103 (1905年)
   交響曲 第12番 ニ短調 作品112 (1017年)
   交響曲 第13番 変ロ短調 作品113「バビ・ヤール」(1962年)
   交響曲 第14番 ト短調 作品135「死者の歌」(1969年)
   交響曲 第15番 イ短調 作品141 (1971年)
           
「交響曲 第13番」は、エフギニー・エフトゥシェンコが
書いたユダヤ人問題をテーマとする5つの詩を
用いたバス独唱とバス合唱付きの5楽章からなる。

各楽章の詩には、独裁者への告発と、
その陰で生き延びようとする人々への強い批判が
込められている。

    第1楽章:バービ・ヤール
         反ユダヤ主義をロシア人の問題として取り上げた
    第2楽章:ユーモア
         権力者もユーモアだけは支配出来なかったと歌う
    第3楽章:商店で
         日常の厳しい生活に耐える女性達を歌う
    第4楽章:恐怖
         過ぎ去ろうとする恐怖の時代を顧みる
    第5楽章:立身出世

世の批判に耐え続けた物理学者のガリレオを例に、
真実とは何かを問いかける

1962年12月18日にモスクワ音楽院大ホールで、
キリル・コンドラシン指揮、モスクワ・フィルハーモニー
管弦楽団、ロシア共和国合唱団&グネーシン
音楽大学合唱団、バス独唱ヴィタリー・グロマツキー
により初演された。

初演において、反体制的な歌詞の内容から、
ソ連当局からの圧力や執拗な嫌がらせ等が
あったといわれる。

第1楽章の標題の「バビ・ヤール」をこの交響曲の
通称とすることが、一般的となっている。
「バビ・ヤール」はウクライナのキエフ地方にある峡谷の地名

          第1楽章 Adagio
          第2楽章 Allegretto
          第3楽章 Adagio
          第4楽章 Largo
          第5楽章 Allegretto



(バス) セルゲイ・アレクサーシキン          
(合唱) サンクトペテルブルク放送男性合唱団      
     サンクトペテルブルク連合男性合唱団      
(管弦楽)サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ユーリ・テミルカノフ             
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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