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...... 2023年12月07日 の日記 ......
■ 《 出世作が代表作 》   [ NO. 2023120701-1 ] o

【 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」】
       
マスカーニ,ピエトロ 〔イタリア〕
(1863.12.07〜1945.08.02) 81歳
          

           
マスカーニは160年前の12月7日に、
リヴォルノでパン屋の子として生まれた。
父は法律を学ばせようとしたが、14歳のときに
伯父に音楽の才能を認められ、
音楽を学ぶことになった。

その後、有力な伯爵にも認められて、ミラノ音楽院で
学んでいたが、途中で止めて指揮者となった。
音楽学校の教師の職を得、定住して結婚するまでは、
放浪を続けオペラに親しんだ。

出世作「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、
音楽出版社の懸賞オペラに応募し、
1等を受賞した作品で、90年にローマで初演され、
大成功をおさめ、続いて全世界で次々に成功し
彼の名を世界的に高めた。
同時代の作曲家に、多大の影響を与えた
歴史的意味をもっている作品である。

この1幕の歌劇は、現実主義といわれるヴェリズモの
立場の最初の代表作で、下層階級の日常生活で
おこる現実的な事件を取扱い、生気のある
メロドラマを展開させ、抒情風な旋律を好んで使い、
静と動、激情と抒情とを強烈に対比させ、
クライマックスは悲惨な結末をおいて、
大衆に直接訴える効果をだしている。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」とは、
田舎の武士というような意味で、復活祭の日に
シチリア島の村でくりひろげられる出来事を描いている。

途中、舞台が空虚になる場面で演奏される
「交響的間奏曲」は、普通に「間奏曲」として
親しまれているものだが、ヴァイオリンの表情豊かな
静かな旋律ではじまり、やがて教会用オルガンと
ハープが加わって劇的な力を秘めた
新しい旋律があらわれ、宗教的な雰囲気をたたえた、
旋律的な美しい曲である。

彼はその後も、10曲余りのオペラを書き、
指揮者として活躍したが、第二次世界大戦後、
ムッソリーニの協力者として全財産を没収され、
ローマで81年の生涯を閉じた。



ー間奏曲ー

(管弦楽)エーテボリ交響楽団
(指揮) ネーメ・ヤルヴィ 
    ♪ 私が聴いた音源 ♪





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