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...... 2023年12月04日 の日記 ......
■ 《 ロッシーニの音楽を素材に 》   [ NO. 2023120401-1 ] or

【 ソワレ・ミュージカル Op. 9 】

ブリテン,エドワード・ベンジャミン 〔英〕
(1913.11.22〜1976.12.04) 63歳



現代イギリスの代表的作曲家、指揮者ののブリテンは、
歯科医の父と、ソプラノ歌手の母とのあいだに、
サフォーク州のローストフトで生まれた。

音楽の才能は母親から受け継いだが、幼時から
楽才を示し、9歳で最初の弦楽四重奏曲を書いた。

ロンドンの王立音楽院を卒業後は、生活のために
記録映画の音楽を担当したり、多方面に活躍した。

ブリテンは反軍国主義、反戦主義を貫き、
1939年にヨーロッパの不穏な国際情勢をさけて
アメリカに渡ったが、1942年には第二次世界大戦下の
イギリスに戻り、盛んな作曲活動を行った。

彼は兵役を拒否したり、テノール歌手の
ピーター・ピアーズとの同性愛を生涯
貫いたりして、常に社会と摩擦を起こし、
反抗の姿勢を弱めなかった。

47年前の12月4日に、サフォーク州の
オールドバラで63年の生涯を閉じた。

彼の作風は、技法的には保守的であるが、
色彩的な管弦楽法と表出力に感覚的な
鋭さを見せている。

ブリテンがまだ作曲家として無名だった頃の
1936年と国際的な活躍をはじめていた1941年に、
イタリアの作曲家のロッシーニの音楽を素材として
「ソワレ・ミュージカル」(音楽の夜会)と
「マチネ・ミュージカル」(音楽のマチネー)
という2つバレエ音楽を作曲した。

後にそれぞれの曲を演奏会用組曲として
まとめた1曲が、「ソワレ・ミュージカル作品9」で
5曲からなっている。

第1曲「行進曲」    
第2曲「カンツォネッタ」
第3曲「チロル風舞曲」 
第4曲「ボレロ」    
第5曲「タランテラ」  

第1曲には歌劇「ウィリアムテル」の中の音楽が、
第5曲にはブリテンが幼いころに母親が歌って
聞かせた「慈愛」という音楽が使われている。



(管弦楽)エストニア国立交響楽団
(指揮) ネーメ・ヤルヴィ   
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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