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...... 2023年11月21日 の日記 ......
■ 《 時代を経て 》   [ NO. 2023112101-1 ] or

【 パーセルの主題による変奏曲とフーガ 】
     
パーセル,ヘンリー 〔英〕
(1659. ? 〜1695.11.21) 36歳
      
ブリテン,エドワード・ベンジャミン 〔英〕
(1913.11.22〜1976.12.4) 63歳
        

          
十七世紀後半のイギリス最大の作曲家の
パーセルは、9〜10歳のころ王室付属礼拝堂
少年聖歌隊の一員になり、そこで音楽を学んだ。

14歳のとき、変声期を迎えたため聖歌隊を退き、
王室のレガール、オルガン、ヴァージナル、
吹奏楽器の保存、修理、調律の助手に任命された。
当時は、楽器の演奏者と調律者は、
同等の地位に置かれていた。

その後は、王室の宮廷作曲家とともに、オルガン奏者、
劇音楽の作曲家、世俗的な合唱歌曲も作り、
音楽家として名誉ある生活を送った。

1694年メアリー女王の葬儀に際し、彼の
アンセム(英国国教会の宗教音楽)が演奏された。
翌年の11月21日、パーセルは36歳の若さで
輝かしい生涯を閉じ、ウェストミンスターに葬られた。

パーセルの死後、218年後の11月22日に
生まれたのがブリテンだが、彼がパーセルの
メロディーを主題として作曲したのが、
「青少年のための管弦楽入門作品34」で、副題は
「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」と記されている。

イギリス政府が教育用映画として管弦楽解説の
フィルム「管弦楽の楽器」を製作した時、
その音楽として書かれたものである。 

このスコアには、指揮者が解説を述べながら曲を
演奏できるように書かれていて、その間フェルマータで
音を伸ばすように工夫されている。

まず解説で始まり、パーセルの主題が演奏される。
管弦楽の楽器の形態、音色、特性を教えながら、
しかもそれが芸術を作ってゆく過程となるように
考案されている。
ブリテンの楽才と技巧の卓越さとを示す立派な作品で
特に最後の重厚なフーガは傑出している。



(管弦楽)モスクワ放送交響楽団
(指揮) フアト・マンスーロフ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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