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...... 2023年10月30日 の日記 ......
■ 《「血の日曜日」事件 》   [ NO. 2023103001-1 ] sy

【 交響曲 第11番「1905年」Op. 103 】
     
ショスタコービッチ,ディミトリー 〔ソ連〕
(1906.09.25〜1975.08.09) 68歳 肺癌
        

    
二十世紀を代表する大作曲家のショスタコーヴィチは、
マーラー以降の最大の交響曲作曲家として、
ベートーベンやブラームス、マーラーらと並ぶ
交響曲の大家として15曲の交響曲を書いた。

1905年1月9日、首都ペテルブルクで
「パンと平和」を求めて、皇帝に請願する労働者・
市民に対して軍隊が発砲し、2000〜4000人の
死傷者を出すという「血の日曜日」事件が起こった。

労働者はソビエト代表会議会をつくり、貧しい農民も
立ち上がったため、政府は戦争を続けることを断念し、
国会の開設を約束した。
反動政治は、1917年のロシア革命の日まで続くが、
革命蜂起となったのが1905年だった。

その「1905年」と題された「交響曲第11番」の
完成は、1957年の8月で、この年の革命記念日を
祝する意味で、10月30日にモスクワにおける
ラフリン指揮のソ連国立交響楽団と、
レニングラードにおけるムラヴィンスキー指揮の
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって
2カ所で同時初演された。

       第1楽章「王宮広場」
         ロシアの囚人の歌「聞け人々よ!」
        「囚われ人」を主題として使っている。

       第2楽章「1月9日」
        交響詩的な楽章で、その日の様子が描写され、
        自作の合唱曲「十の詩」の旋律を使って曲が
        組み立てられている。

       第3楽章「永遠の追憶」
        「血の日曜日」の事件で亡くなった人々への
        追悼をこめた葬送行進曲。
        レーニンが愛唱した革命歌「同志は仆れぬ」を
        使っている。

       第4楽章「警鐘」
        主題は革命歌「狂乱した暴君」による。
        「ワルシャワの労働歌」が弦の合奏で現れる 



(管弦楽)サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
(指揮) ウラディーミル・アシュケナージ        
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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