【 交響詩「マゼッパ」】
リスト,フランツ 〔ハンガリー〕
（1811.10.22〜1886.07.31） 74歳 心筋梗塞
リストは「ピアノの魔術師」と呼ばれていたが、
「交響詩の創始者」でもあった。
標題音楽をさらに発展させた交響詩という
ジャンルを確立し、１３曲の作品を残している。
１、交響詩「人、山の上で聞きしこと」（山岳交響曲）
２、交響詩「タッソー、悲劇と勝利」
３、交響詩「前奏曲」
４、交響詩「オルフェウス」
５、交響詩「プロメテウス」
６、交響詩「 マゼッパ」
７、交響詩「 祭りの響き」
８、交響詩「英雄の輝き」
９、交響詩「ハンガリー」
１０、交響詩「ハムレット」
１１、交響詩「フン族の戦い」
１２、交響詩「理想」
１３、交響詩「ゆりかごから墓場まで」
交響詩「 マゼッパ」はヴィクトル・ユーゴーの
長大な叙事詩の「マゼッパ」を標題としている。
ウクライナの国民的英雄のマゼッパは、
若いころにポーランド国王の宮廷に小姓として
つかえていたが、ある貴族の夫人と親しくなり、
この貴族の怨みを受け、裸にされて一匹の馬に
縛りつけられて、荒野に追放された。
しかし、ウクライナで救助され、そこでコサック兵に
加わり、働きを認められて司令官のような
地位につき英雄として仰がれて生涯を送った。
リストは、若いころから、このマゼッパの行動と
英雄的な性格に興味を持ち、マゼッパに
関係のあるピアノ曲を書いていた。
１８５１年ごろにピアノ曲の「マゼッパ」をもとにして
交響詩を書き始め、完成したのは１８５４年春だった。
この曲は、リストの交響詩の普遍的な性格の
「暗黒から光明」「苦悩から勝利」が
明瞭に現れている。
1854年４月にワイマールの宮廷劇場管弦楽団の
基金募集音楽会で初演された。
（管弦楽）ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
（指揮） ヘルベルト・フォン・カラヤン
♪ 私が聴いた音源 ♪
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