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...... 2023年10月14日 の日記 ......
■ 《 アメリカの大指揮者 》   [ NO. 2023101401-1 ] v

【 アリアと舟歌 】

バーンスタイン,レナード 〔米〕
(1918.08.25〜1990.10.14) 72歳 肺癌



アメリカが生んだ最も天才的な音楽家で、
二十世紀後半を代表する指揮者の
一人として活躍したバーンスタインは、
ウクライナ系ユダヤ移民の三世として、
マサチューセッツ州のローレンスで生まれた。

高校時代から自分の編曲で指揮をしていたが、
ハーヴァード大学、カーティス音楽学校、
バークシャー音楽センターで学んだ後、25歳で
ニューヨーク・フィルの副指揮者となった。

40歳のときに、ニューヨーク・フィルの音楽監督に
就任したが、これはアメリカ人指揮者として、
史上初めてのことで、ニューヨーク・フィルの
黄金時代を築いた。

就任の前年に、ミュージカルの傑作として有名な
「ウェスト・サイド物語」を初演していて、 バレー曲や
ミュージカルなど作曲家として認められていたが、
作曲の時間がなくなり就任11年後には
ニューヨーク・フィルを辞任している。

指揮者、ピアニスト、作曲者の他に、
テレビ番組を通じて音楽の魅力を分かりやすく
解説し、新進音楽家のための音楽祭を
主催するなど、あらゆる音楽シーンで活躍した。

札幌の夏の風物詩、PMF(パシフィック・ミュージック・
フェスティバル)は、彼の提唱で始まった
若手音楽家の育成を目的とした国際教育音楽祭で、
世界中から演奏家が集まっている。

交友もポピュラー音楽家や舞台芸術家、作家など、
幅広い層に及び、親しみを込めて“レニー”と
ファースト・ネームで呼ばれていた。

33年前の10月14日、バーンスタインは肺癌のため、
72年の生涯を閉じたが、彼は亡くなる
4カ月前にロンドン交響楽団を率いて来日し、
PMFでも指導していた。

70歳のときの作品「アリアと舟歌」は、8曲からなる
声楽作品で、夫婦の愛をめぐる喜びや苦しみ、
夢と現実といったさまざまな側面が描かれている。
12音技法など幅広い作曲法が駆使されていて、
音楽的には、一見バラバラのようにも感じられるが、
愛というテーマは作品全体の太い柱となっている。

作曲から30年以上も前に、ホワイトハウスでの
演奏会の後、当時のアイゼンハワー大統領が
バーンスタインに語った
「私は主題がある音楽が好きだ。
『アリアと舟歌』のようなものとは違ってね。」という
言葉が印象にに残り、ユーモア精神でこの言葉を
自らの作品の題名に用いた。

原曲は2台のピアノ伴奏だが、ブルース・コグリンが
管弦楽用に編曲している。



(メゾ・ソプラノ)フレデリカ・フォン・シュターデ
(バリトン)   トーマス・ハンプソン     
(管弦楽)    ロンドン交響楽団       
(指揮)     マイケル・ティルソン・トーマス
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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