 【 童謡を主題とした変奏曲 ハ長調 Op. 25 】 ドホナーニ,エルネ 〔米〕 (1877.07.27〜1960.02.09) 82歳
 ハンガリーの作曲家でピアニスト兼指揮者の ドホナーニは、146年前の7月27日にハンガリーの 支配下にあったポジョニ(現在のスロバキアの 首都ブラチスラヴァ)で生まれた。
ブタペスト王立音楽院で学び、20歳から 31歳くらいまでの間、欧米各地を演奏旅行し、 第1級のピアニストとして認められた。
1934年からはリスト音楽院の院長として、 彼と同じハンガリーの作曲者のコダーイやバルトークの 作品の紹介につとめた。
その後、音楽学校の教授から学校長になったり、 ハンガリー放送の総監督にもなった。 第二次世界大戦後しばらくオーストリアに住んだが、 72歳のときにアメリカに定住し、晩年は フロリダ州立大学でピアノと作曲を教え、 ニューヨークで82年の生涯を閉じた。
最晩年のピアノ演奏も技巧がしっかりとしていて、 繊細な技巧を要する部分の美しさなど、 衰えをみせなかった。
交響曲、ピアノ協奏曲を含む管弦楽、室内楽曲、 ピアノ曲、歌曲など、後期ロマン主義音楽ふうの 和声とハンガリー民族色、若干の独創的な 処理を織り込んだ作品が多い。
1913年の作品の「童謡を主題とした変奏曲」は、 「キラキラ星」や「ABCの歌」として親しまれている フランス民謡を主題とした、ピアノと管弦楽の ための大規模な変奏曲である。
激しくドラマティックな序奏の後、かわいらしい キラキラ星の主題が、さまざまなよそおいで 11の変奏曲としてあらわれ、フーガによる 華やかなフィナーレで幕となる。
主題はフランスのシャンソンに英語の 歌詞がつけられ童謡「キラキラ星」として 世界中で親しまれるようになったメロディである。

(ピアノ)アンドラーシュ・シフ (管弦楽)シカゴ交響楽団 (指揮) ゲオルク・ショルティ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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