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...... 2023年07月21日 の日記 ......
■ 《 シュトラウス家の次男 》   [ NO. 2023072101-1 ] or

【 ワルツ「天体の音楽」Op. 235 】
       
ヨーゼフ・シュトラウス 〔墺〕
(1827.08.20〜1870.07.21) 42歳
          

               
ヨハン・シュトラウス一世の次男のヨーゼフは
おとなしい性格で、音楽も好きだったが、
父の意志に従って建築技師となり、仕事の余暇には
発明に没頭して、特許を申請したりしていた。

26歳のときに兄のヨハンが過労で倒れ、
代理指揮者として舞台に立つようになり、
その後、本格的に作曲の勉強を始めた。
詩、絵画には深い造詣を持ち、
後に作曲に生かされている。

ヨハンは陽気でおしゃれで、短気で行動的だったが、
ヨーゼフは静かで、内気で、無口で、
兄とは全く対照的な性格だった。 
音楽的才能は非常に豊かで、ヨーゼフの指揮は
好評で特に女性たちから支持されていた。

ピアノの小品と舞踏音楽に専心し、
280曲以上もの作品を作曲しているが、
兄とは違い社交的でなく孤独を愛する
性格だったこともあり、短調の作品が多い。

神経質なヨーゼフは、突然の母の死で
ひどいショックをうけ、気がすすまない
ワルシャワでの演奏会の指揮をしているときに
指揮台から転がり落ち、後頭部を強打して失神した。

妻とヨハンがかけつけてウィーンに運んだが
これが結局、彼の命取りとなり、7月21日に
脳卒中で42年の生涯を終えた。

長生きをすれば、兄以上にすばらしい作曲家に
なっていたかもしれないと、兄自身が認めていた。
ウィーンでは「舞曲のシューベルト」と呼ばれていたが、
彼の音楽の源泉はシューベルトにあった。

最も代表的なワルツが「天体の音楽」だが、
ヨーゼフは天体の運行には耳には聞こえないが、
微妙な音の流れがあるに違いないと思っていた。
しかも、完全な階調のもとに運行する天体は
一つの大ハーモニーであると考えて
書いたものだといわれていて、5つのワルツが
円滑に流動する曲である。



(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ウィリー・ボスコフスキー     
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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