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...... 2023年07月15日 の日記 ......
■ 《 ユダヤ人作曲家 》   [ NO. 2023071501-1 ] o

【 歌劇「マクベス」】
      
ブロッホ,エルネスト 〔ス→米〕
(1880.07.24〜1959.07.15) 78歳
        

         
ユダヤ人作曲家として知られるブロッホは、
ジュネーブで生まれ、生地で音楽を学んでいたが、
15歳のころから交響曲を作曲していた。

23歳でパリに行き、歌曲集「たそがれの物語」で
作曲家として認められるようになった。
6年後にはスイスに帰り、指揮者として活躍したが、
このころから、作風に強くユダヤ民族的な特色を
打ち出すようになった。

この種の作品としてもっとも知られているのが、
チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲
「シェロモ(ソロモン)」である。

36歳のときにアメリカ合衆国に招かれて、
演奏会で自作を指揮したのをきっかけに、
そのまま永住して各地の音楽学校で教えながら
作曲活動を続けた。

50歳になってからは再びスイスに住み、山村に
引きこもっていたが、ファシズムの反ユダヤ人政策が
激しくなり、8年後にアメリカに戻った。
その後は強いユダヤ的個性を示した作品を書いた。

彼がアメリカ現代音楽に与えた影響は大きく、
それもユダヤ人作曲家のユダヤ主義を
促すことになった。
79歳の誕生日を目の前にした7月15日に、癌のため 
オレゴン州のポートランドで生涯を閉じた。

スイスの森や山の中で書いたと言われている
歌劇「マクベス」は、シェイクスピアの戯曲を基に
ブロッホが25歳のときに作曲した初期の作品で、
作風的には後期ロマン主義的な
技法でまとめられている。

「マクベス」は、ヴェルディ(1813-1901)が
全4幕の歌劇を書き、1847年ににフィレンツェで
初演しているし、1890年にはR.シュトラウス
(1864-1949)も交響詩「マクベス」を作曲している。



スコットランド王の従弟である勇将マクベスは
ある時、妖女に妙な予言をされた。

後に、マクベスがスコットランド王の地位につき、
友人の将軍バンコウの子孫がその後を継いでゆく・・・

マクベスは、この予言に魅せられて野心を起こし、
マクベス夫人は、夫の出世と自身の
栄達のために、夫を激励した。

ある夜、マクベスは王を殺し、宿直仕官に
罪を押し付け、その仕官も殺して、王位についた。
しかし、神経衰弱気味になったマクベスは、
友人のバンコウも殺してしまった。

二人の王子たちは、隣国に脱出し、機を見て
隣国の将軍と、マクベスに妻子を殺された
貴族のマクダフと共にマクベスを攻撃してきた。

マクベス夫人は、日夜悩まされた幻影から狂乱、
自殺し、マクベスもマクダフに殺されてしまった。





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