 【 幻想曲 Op. 47 】 シェーンベルク,アルノルト 〔墺→米〕 (1874.09.13〜1951.07.13) 76歳 (喘息発作)
 現代音楽における最大の作曲家の1人の シェーンベルクは、無調の音楽、12音技法の 創始によって現代音楽の進路について決定的な 方向を示し、ヴェーベルンやベルクなど多くの 優れた弟子を育て、二十世紀の音楽に 大きな影響を与えた。
26歳のときに音楽の師であるツェムリンスキーの 妹マティルデと結婚したが、49歳のときに 妻は亡くなり、翌年に著名な演奏家 ルードルフ・コーリッシュの妹のゲルトルートと再婚した。
シェーンベルクは、ユダヤ人としてナチスに 迫害されたときに、公然とユダヤ教に改宗して 自己の立場を明らかにしたが、このような性格は 彼の一生を貫いていて、作曲上でも それがよく感じられる。
1933年にナチス政権になると、進歩的な芸術家を 圧迫し始めたこともあって、その年にアメリカに 亡命し、市民権を得た。
72年前の7月13日、喘息発作のため ロサンジェルスで76年の生涯を閉じた。 彼は亡命後、ヨーロッパに帰ることはなかった。
シェーンベルクの最後の器楽作品となったのが 「ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 作品47」で、 75歳の誕生日に初演された。
彼は音楽ばかりでなく絵の才能にも優れていて、 表現派の画家として、自画像も残されている。

(ヴァイオリン)ヴァディム・レーピン (ピアノ) ニコライ・ルガンスキー ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|