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...... 2023年05月18日 の日記 ......
■ 《 純器楽曲 》   [ NO. 2023051801-1 ] sy

【 交響曲 第5番 嬰ハ短調 】
        
マーラー,グスターフ 〔墺〕
(1860.07.07〜1911.05.18) 50歳 敗血症
    

          
音楽史上マーラーは、R・シュトラウスと共に
後期ロマン派の最後の大作曲家といわれ、
作風としてはブルックナーとともに、きわめて強く
ワーグナーの影響を受けているといわれている。

48歳のときに狭心症の発作におそわれた
マーラーは生来の憂鬱症をいっそう高じさせ、
死を恐れ、絶望感にさいなまれ続けた晩年だった。
51歳の誕生日を前にした112年前の5月18日に
ウィーンで敗血症のため世を去った。

遺志により、葬儀の時は追悼文も読まれず、
音楽も奏されなかった。
マーラーは2人の娘をもうけたが、次女は生まれて
間もなく死亡し、長女は5歳の夏に亡くなっていた。
遺骸はウィーン郊外の愛娘の墓の隣に埋葬された。

交響曲は、第10番を完成することなく世を去ったの
で、第9番まで作曲したことになる。
第8番の後に作られた作品は、ブルックナーと
ベートーベンが、ともに交響曲は第9番までしか
書かないでこの世を去っているとの宿命的な
数を避け、番号のない「大地の歌」と題をつけた。
その後その迷信を拒否し、作曲した作品を
第9番としたが、マーラーの場合も
その交響曲が最後の作品となった。

彼の交響曲は規模が大きくて、声楽を伴うものが
多いが、第5番は純器楽曲で、5つの楽章でできている。
第1楽章は「葬送行進曲」で、第2楽章の序と考える
こともできるので、伝統的な4楽章の曲ともいえる。

憂愁さ、悲痛さ、諦観、解放と浄化への憧れを持った
作品で、管弦楽の色彩はマーラー風に鮮明である。

第4楽章は、映画「ヴェニスに死す」で使われている。

1904年10月19日にケルンで、マーラー自身の
指揮により初演された。

     第1楽章 Trauermarsch
     第2楽章 Stürmisch bewegt,mit grauster Vehemenz
     第3楽章 Scherzo
     第4楽章 Adagietto
     第5楽章 Rondo - Finare: Allegro - Allegro giocoso
    

  
(管弦楽)ケルン放送交響楽団 
(指揮) ガリー・ベルティーニ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




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