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...... 2023年05月12日 の日記 ......
■ 《 甘美なメロディ 》   [ NO. 2023051201-1 ] v

【 悲歌(エレジー)】
       
マスネー,ジュール=エミル=フレデリク 〔仏〕
(1842.05.12〜1912.08.13) 70歳
         

           
フランス・ロマンチック・オペラの巨人と呼ばれた
マスネーは、181年前の5月12日にロワール県
モントーで生まれた。
ピアノを教えていた母から音楽的な才能を受け、
父から正確で几帳面な性質を受けた。

11歳という異例の年齢でパリ音楽院に入学し、
21歳のときにローマ大賞を獲得した。
36歳でパリ音楽院の教授となり、
多くのすぐれた作曲家を育てた。

マスネーの一生は、幸福で安定していたせいもあり、
彼の作る音楽はどれも美しく、聴く人の心を
魅了するものばかりだった。
オペラ、楽劇、舞踊劇、宗教音楽、管弦楽曲、
付随音楽、ピアノ曲、歌曲など
多くの作品をのこしている。

その中でもやはり注目すべきはオペラで、
各国各時代の文学的作品から題材を得た作品の
音楽は繊細優美で、魅力に富み印象的である。

「タイスの瞑想曲」の歌劇「タイス」の作曲者として
有名だが、マスネーには200曲もの歌曲があった。
しかし、今ではそれらのほとんどは忘れ去られ、
その中のただ1曲、「悲歌」だけが
ひろく知られている。

甘美な抒情味溢れるこの曲の原曲は歌曲だが、
まるで弦楽器のものであるかのような、
自然な起伏を形造るその旋律は、
管弦楽で演奏されることも多い。



悲歌

おおこころよい春、緑の季節は去ってしまった
私にはもう青空はみえない
私にはもう鳥のよろこばしげな歌はきこえない
私の幸福をもってお前はどこへいってしまったのだ?
春はもうかえってこない
おまえとともに去り、もうかえってこない
よろこばしげな太陽、笑う昼は別れ去った
私の心は暗くさびしい
そしてしぼんでしまい、もはや常に空虚だ

(歌詞大意)




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