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...... 2023年04月24日 の日記 ......
■ 《 ハイドンの「四季」》   [ NO. 2023042401-1 ] v

【 オラトリオ「四季」】

ハイドン,フランツ・ヨーゼフ 〔墺〕
(1732.03.31〜1809.05.31) 77歳
    


「四季」といえば、ヴィヴァルディの
「ヴァイオリン協奏曲作品8」が有名だが、他に
グラズノフの「バレエ音楽 作品67」、
チャイコフスキーの「ピアノ組曲 作品37b」などがある。

ハイドンはイギリスの詩人タムソンの詩をもとに、
オラトリオ「四季」を書いている。
スヴィーテン男爵の台本によって 1801年に完成し、
その年の4月24日にウィーンのシュワルツェンベルク宮で
初演され、好評だった。

その後のハイドンの作品は数曲しかなくて、
彼の作曲の大要は終わっている。

オラトリオにふさわしい宗教的な内容をもった
「天地創造」とは趣きを異にしていて、
「四季」は春夏秋冬の4部から構成され、小作人シモン、
娘ハンネ、若いルーカスを中心に田園の
牧歌的な情景がいきいきと歌われる。

春ならば微風とともに近づく憧れ、雨露の恵みを
求める農民の素朴な祈り。
夏の夜明け、日の出、嵐、一日の営みを終えて
家路に急ぐ夕暮れ。
秋の収穫の歓び、勤労の讃歌、鹿狩り。
冬ならば深く立ちこめた霧、道に迷う旅人、
炉辺の集いというように、きわめて世俗的な
現世的な題材が中心となって扱われている。

色彩豊かな描写的手法をおりまぜながら、
農民たちの素朴な神への感謝をたたえる「四季」は、
ユーモアにみちたパパ・ハイドンを、そして
ウィーンを取りまく美しいオーストリアの自然を
感じさせる作品である。



冬ー序曲

(管弦楽)ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
(指揮) マンフレート・フス         
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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